法執行機関向けに特化したラム2500緊急対応車両

米国各地の法執行機関は、日々の業務で活躍する万能車両を求めている。ラム社はそのニーズに応えるべく、2027年式ラム2500緊急対応車両を発表した。重量級トラックながら追跡能力を備え、ミシガン州警察(MSP)による厳しいテストを経て認証を受けている。

厳格な性能テストをクリア

ラム2500緊急対応車両は、通常の2500シリーズトラックと同等の機能を持ちながら、追跡能力を強化されている。MSPによるテストでは、0-60mph、0-80mph、0-100mphの加速テストに加え、60mphからの20回のABSブレーキ停止テスト、最高速度までの加速、平均減速率などが実施された。さらに、2マイルのサーキット、3,200フィートの直線、標高変化、160度のヘアピンカーブなどを含む32周のGrattan Racewayダイナミックテストも要求された。

「危険に立ち向かう仕事では、装備に疑問を抱く時間はありません。装備はその任務に耐えうるものでなければなりません」
ティム・クニスキス(ラム アメリカブランド・SRTパフォーマンス・北米マーケティング・小売戦略責任者)

「だからこそ、政府機関向けに初となる3/4トン追跡可能なトラック、ラム2500緊急対応車両を提供します。出動する男女は、あらゆる場所に行き、何でもこなし、1秒を争う状況で力を発揮できる車両を必要としています。このトラックはまさにそのために作られたのです」

ラム2500緊急対応車両のスペック

ラム2500緊急対応車両は、現行のラム2500スペシャルサービス車両をベースに、法執行機関のニーズに合わせて改良されたモデルだ。専用通信機器、車両ダイナミクス、高い耐久性、装備を積載した警官に配慮した内外装が特徴となっている。

パワーユニットは6.4リットルHemi V8エンジン(405馬力、429lb-ftトルク)を搭載。TorqueFlite HD 8速オートマチックトランスミッションと2速トランスファーケースにより動力が伝達される。さらに、アップグレードされた4.10軸比とアンチスピンデフにより、加速性能とパワーデリバリーが向上している(標準のラム2500は3.73軸比)。

競合を凌駕する加速性能

ラム社によると、0-100mph加速テストでは、より軽量な1/2トンクラスのトラックやSUVと同等のタイムを記録したという。具体的な数値は、0-60mphが8.41秒、0-80mphが13.22秒、0-100mphが20.5秒。また、0.45マイルで時速103マイルに到達し、競合車種と同等のパフォーマンスを発揮した。

ラム2500緊急対応車両は、2026年後半から各機関への配備が開始される予定だが、価格は未発表となっている。同車はラム社のポートフォリオの一環であり、ドッジ・デュランゴ・パーシュート、ジープ・グランドワゴニアー・コマンドオペレーションズビークル、ラム・スペシャルサービス車両などと並ぶラインナップの一つだ。