ドイツの輸入業者インディモ・オートモーティブが、中国製ピックアップトラックBAW 212を欧州市場に導入すると発表した。同車はランドローバー・ディフェンダーとトヨタランドクルーザーFJ40のデザイン要素を融合させた実用的な1台で、ランドクルーザーFJ40のフロントマスクやディフェンダーのボディを踏襲している。
同社は「高いオフロード性能、堅牢な技術、日常使いのしやすさを求める顧客」をターゲットに据えており、欧州市場における新たな選択肢となる可能性を秘めている。
ランドローバー・ディフェンダーとの類似点
BAW 212のボディサイドとキャビンは、前世代のランドローバー・ディフェンダーピックアップとほぼ同一のデザインを採用。しかし、Jeep風のフェンダーフレアやトヨタFJ40を彷彿させるフロントマスクが特徴的だ。また、丸型LEDヘッドライトや雨滴感知ワイパー、サイドステップ、18インチアルミホイール、丸型テールライトなどを装備。荷台の長さは5.1フィート(1,555mm)となっている。
車両サイズは全長5,469mm、全幅1,950mm、全高1,970mm、ホイールベース3,488mm。旧型のディフェンダー110/130ダブルキャブピックアップよりも大型で、ジープ・グラディエーターよりもわずかに短いサイズだ。
充実したインテリアと快適装備
エクステリアが他車の要素を組み合わせたデザインである一方で、インテリアは比較的独自性が高い。運転席には3本スポークステアリングホイールが配され、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターと12.3インチのインフォテインメントシステム(Android Auto・Apple CarPlay対応)が搭載される。
欧州仕様モデルは、加熱・換気機能付きフロントシート(運転席は10ウェイ電動調整)を標準装備。シートは合成皮革製だが、ステアリングホイールは本革仕様となっている。このほか、ワイヤレス充電器、8スピーカーのオーディオシステム、デュアルゾーン自動エアコン、メタリックアクセント、多数の物理スイッチ類も装備されている。
本格的なオフロード性能を実現するパワーユニット
BAW 212の心臓部は、2.3Lターボディーゼルエンジン(188馬力/140kW/190PS、トルク500Nm)。8速ATと4WDシステムを組み合わせ、最高速度は160km/hに達する。パワー自体は控えめだが、本格的なオフロード走行に対応した構造となっている。
ラダーフレーム構造と「リジッドアクスル」を採用し、前・センター・後輪のデフロック機能を備える。また、地上高は250mmとフォード・レンジャー・ワイルドトラックよりも高く、9.8インチ(250mm)を確保。走行モードは「スタンダード、エコ、スポーツ、スノー、サンド、ロック、マッド、ウェーディング、マウンテン、バンピー」の10種類を用意し、クルーズコントロール、パークディスタンスコントロール、360度カメラシステムも装備されている。
欧州市場における価格は未発表だが、フォード・レンジャーやトヨタ・ハイラックスよりもリーズナブルな価格設定が期待される。