米宇宙旅行企業ヴァージン・ギャラクティックは現地時間10月10日、次世代宇宙船の新たな画像を公開した。同社の工場があるアリゾナ州メサで、宇宙船が牽引される様子が捉えられている。
ヴァージン・ギャラクティックは、2004年にリチャード・ブランソン卿によって設立された。当初は「一般市民向け宇宙旅行」を掲げ、2005年からチケット販売を開始した。その後、長期にわたる開発と度重なる遅延を経て、2018年12月に高度80km以上の宇宙空間への到達に成功した。
同社は2021年5月から有人宇宙飛行を開始し、2023年には6回の宇宙飛行を達成した。しかし、2024年6月に商業運航を一時停止し、次世代機の開発に注力している。
資金難と納期遅れが事業存続の鍵に
次世代宇宙船は、従来のVSS Unityよりも頻繁かつ低コストでの飛行が可能な機体として期待されている。しかし、開発の遅れと資金不足により、計画の遅延が懸念されている。同社は2026年までに有人飛行の再開を目指しているが、現状では実現の可能性が不透明だ。
ヴァージン・ギャラクティックのCEOマイケル・コルグラッツァ氏は、「次世代機の開発は順調に進んでいる」とコメントしているものの、投資家の間では不安の声が上がっている。
商業宇宙旅行の未来に影響
ヴァージン・ギャラクティックの動向は、商業宇宙旅行業界全体に影響を与える可能性がある。同社の失敗は、他の民間宇宙企業の信頼性にも影響を及ぼすためだ。一方で、成功すれば宇宙旅行の普及が加速することが期待される。
今後、同社が資金調達や技術開発でどのような戦略を取るのか、業界関係者の注目が集まっている。
出典:
Ars Technica