アメリカ合衆国アイオワ州ウォルコットに位置する「アイオワ80」は、世界最大級のトラックターミナルとして知られている。同施設内にある「アイオワ80トラック博物館」が、さらなる拡張工事に着手した。25,000平方フィート(約2,320平方メートル)の新たな展示エリアが追加され、完成時の総面積は121,000平方フィート(約11,240平方メートル)に達する。
工事は2024年内に完了予定で、施設の営業時間への影響はないと発表されている。
歴史的トラックの充実が拡張の理由
現在の博物館では、展示スペース不足により収蔵品のすべてを公開できていない。拡張後は、これまで非公開だった歴史的トラックが新たに展示される予定だ。その中には、1920年代から1940年代にかけて製造された Sterlings 4台(2024年に収蔵)や、1948年製の armoured truck( armoured car)(ウェルズ・ファーゴ社のもので、修復済み)が含まれる。
「トラックとトラック業界の歴史資料のコレクションは、現在の施設をはるかに超えて成長しました」と、アイオワ80グループのマーケティング責任者リー・マイヤー氏は述べている。同施設は220エーカー(約89ヘクタール)の広大な敷地を有しており、今後もさらなる拡張が可能だ。
博物館の成り立ちと見どころ
アイオワ80トラック博物館は2008年に開業し、2021年にも拡張が行われた。その中心となるコレクションは、アイオワ80の創業者であるビル・ムーン氏が1980年代に始めたものだ。ムーン氏は博物館の開業を望んでいたが、その夢を叶える前に2002年に亡くなった。その後、家族によってプロジェクトが引き継がれ、ムーン氏の遺志を継いで2008年に博物館が完成した。
現在、博物館には100台以上の車両が展示されており、その範囲は1890年代の馬車から1996年製の Freightliner COE トラクターまで多岐にわたる。特に注目すべき展示品として、1978年製の Kenworth Bandag Bandit Bonneville スピード記録車や、1911年製の Walker Electric Model 43(電気トラックの先駆け)などが挙げられる。
トラックファンでなくても楽しめる博物館
長距離ドライブの休憩地としても最適なアイオワ80。トラック業界に興味がなくても、その歴史的価値やユニークな展示物に触れることで、新たな発見があるだろう。同施設は、単なる休憩所を超えた、アメリカの産業史を垣間見ることのできる貴重なスポットだ。