米国の健康志向ムーブメント「Make America Healthy Again(MAHA)」の象徴的存在であるヴァニ・ハリ氏。同氏のインスタグラムアカウントは230万人以上のフォロワーを抱え、その中で健康リスクが指摘される成分(コーンシロップ、種油など)を含むスナックの代替品を積極的に紹介している。
ハリ氏の提案は、単なる個人的な意見にとどまらず、米国の食品業界全体に影響を与えつつある。スーパーマーケットの棚には、MAHAムーブメントの影響を受けた「より健康的な食品」が次々と並ぶようになった。
例えば、従来のコーンシロップ入りのスナック菓子に代わる「天然甘味料使用」の商品や、種油不使用のクッキー、加工度の低いスナック類などがその代表例だ。これらの商品は、ハリ氏のようなインフルエンサーによる発信をきっかけに、消費者の購買行動を変化させている。
米国の食品業界専門家によると、この動きは単なる一過性のトレンドではなく、消費者の健康意識の高まりとともに、今後も拡大していくと予想されている。特に、若年層を中心とした健康志向の高まりが、食品メーカーの商品開発戦略に大きな影響を与えているという。
一方で、こうした動きに対しては賛否両論もある。健康志向の高まりは消費者にとって望ましい変化だが、一部の代替食品は価格が高く、手軽に手に入らないという課題も指摘されている。
MAHAムーブメントは、単に「健康的な食品」を求めるだけでなく、食品業界全体の透明性や倫理性を追求する動きへと発展しつつある。今後、このムーブメントが米国の食文化にどのような変化をもたらすのか、注目が集まっている。
出典:
KFF Health News