共和党全国委員会(RNC)は2026年5月12日、中間選挙に向けて少なくとも17州で選挙監視員や選挙立会人を配置すると発表した。RNCのジョー・グルーターズ委員長はX(旧Twitter)に投稿した音声メッセージで、「すでに現地スタッフを配置し、州幹部や選挙公正担当者を雇用している」と述べた。

グルーターズ委員長は「我々は大きな目標に注力している。勝利に向けた計画を実行中だ」と強調。具体的な州名は明らかにしていないが、2026年11月の選挙で共和党が議会の議席を維持するための取り組みの一環としている。

同日、トランプ前大統領は記者会見で「選挙の公正さを確保するために必要なあらゆる手段を講じる」と発言。選挙会場に国民警備隊や移民・関税執行局(ICE)を派遣する可能性について問われた際の回答だ。

トランプ氏はさらに、2024年の選挙で「各州に選挙公正軍を配置した」と主張し、民主党が元司法長官エリック・ホルダー氏を中心とした選挙タスクフォースを結成したことに対抗。2026年の選挙でも同様の体制を拡大すると表明した。

専門家らは、ICEや国民警備隊の選挙会場への派遣は有権者、特にマイノリティの投票抑圧につながる可能性があると指摘。選挙不正を防ぐという名目だが、実態は選挙介入の動きが加速しているとの見方が強い。共和党は選挙区割りの見直しや選挙不正陰謀論の拡散、選挙委員会への否認論者の登用など、選挙に影響を及ぼす複数の施策を進めている。