米FOXニュースの番組「Raging Moderates」の共同司会者、ジェシカ・タルノフ氏は10日、Vox Mediaのアスティード・ハンドン編集長との対談で、米国の左派・右派で陰謀論が急速に拡大している現状を分析した。

先日発表されたマンハッタン研究所の世論調査によると、民主党支持者の46%が、2024年7月に発生したトランプ前大統領への狙撃事件は「演出された」と信じていることが明らかになった。タルノフ氏は番組内で「今ほど「変人」にとって良い時代はない」と述べ、陰謀論の拡散に警鐘を鳴らした。

タルノフ氏はさらに「特に新たに政治に参入した層に、9.11同時多発テロは自作自演、月面着陸は捏造など、突拍子もない主張が広がっている」と指摘。ハンドン氏も「陰謀論はもはや『 fringe(主流から外れた)』ではなく、米国社会の主流になりつつある」との見解を示した。

ハンドン氏は「例えば、ジョージア州の裕福な女性層が集まるイヴァンカ・トランプのイベントで、『選挙不正』や『機械の不正操作』といった陰謀論が当たり前のように語られていた」と具体例を挙げ、こうした風潮が2020年の選挙結果から始まり、2024年のチャーリー・カーク銃撃事件を経て、ホワイトハウス記者クラブディナーの銃撃事件をきっかけにさらに加速した」と語った。

また、ハンドン氏は「米国の制度への信頼低下が陰謀論の拡大につながっている」と分析。「人々がメディアや政府機関を信頼しなくなった結果、陰謀論が台頭している」と述べた。

番組では、左派の陰謀論者は依然として共和党支持者ほどの規模には達していないものの、その勢いは拡大傾向にあると指摘された。

出典: The Wrap