米 PPI 6%超えでビットコインが8万ドル割れ、インフレ懸念が市場急落を招く
米労働省が発表した4月の生産者物価指数(PPI)が予想を大幅に上回る6.0%を記録し、2022年並みのインフレ圧力が再燃した。この結果を受け、ビットコイン(BTC)は8万ドル台を割り込み、一時79,557ドルまで下落。株式市場も連鎖的に売りが広がり、市場全体に波及した。
PPI 6.0%超えで市場が再びインフレショックに
4月の最終需要PPIは前月比1.4%上昇(予想0.5%)、前年比では6.0%に加速(予想4.9%)。コアPPIも前月比1.0%上昇(予想0.3%)、前年比5.2%に拡大した。食品・エネルギー・貿易サービスを除く指数も前月比0.6%上昇、前年比4.4%と堅調な推移を示した。
このPPIの急上昇は、前日の消費者物価指数(CPI)の上振れ(前年比4.8% vs 予想4.5%)に続くもので、インフレ圧力が再び高まっていることを示唆している。Fed(連邦準備制度理事会)の利下げ観測が後退し、資金流出が加速。ビットコインや株式市場に売り圧力が強まった。
株式・債券・ドル相場も連鎖的に下落
株式市場では、S&P 500連動ETF(SPY)が740ドル台から735ドル台まで下落。長期金利も上昇し、30年国債利回りは5.034%、10年国債利回りは4.471%まで上昇。米ドル指数は98.49、WTI原油価格は1バレル102.15ドルで推移した。
ビットコインは、8万ドルの節目を割り込むと、一時的な下落にとどまらず、79,557ドルまで売りが加速。8万ドルの再奪取ができなければ、さらなる下落リスクが高まる構図となった。
市場の反応と今後の展望
PPI発表直後は一時的に下げ止まりの動きも見られたが、原油価格の上昇や米ドルの堅調さが続く中で、市場全体の圧力は依然として高止まり。ビットコインは79,700ドル付近まで回復したものの、反発は脆弱で、8万ドルの奪還が次の焦点となっている。
今後の注目ポイント:
- ビットコインが8万ドルを奪還できるか
- S&P 500が735ドル台で安定するか
- 長期金利の上昇が続くか
これらの条件が整わない限り、PPIショックの影響は継続し、ビットコインの日内構造は依然として崩れた状態が続く見通しだ。
「PPIの急上昇は、Fedの利下げ観測を後退させ、流動性の引き締めを招く。ビットコインや株式市場にとっては逆風となるだろう。」
— 経済アナリスト
関連記事
ビットコインは利下げ待ち。CPI急上昇で利上げ観測が再燃
インフレデータの急上昇は、Fedの利下げ計画を遅らせ、市場の流動性を引き締める。ビットコインや株式市場にとっては、さらなる下落リスクが高まる可能性がある。