米国のエネルギー政策を巡り、トランプ政権のクリス・ライトエネルギー長官がガソリン価格の高騰に関する具体的な対策を示せない状況が明らかになった。
日曜日、NBCの番組「Meet the Press」に出演したライト長官は、ガソリン価格が1ガロン当たり5ドルに達する可能性について問われ、「短期的にも中期的にもエネルギー価格を予測することはできません」と述べた。また、解決策については「常に新しいアイデアを模索している」と曖昧な回答にとどまった。
ライト長官は今年3月にCNNのインタビューで、夏までにガソリン価格が1ガロン当たり3ドルを下回る可能性があると発言していた。さらに4月には「価格はピークを迎え、下降に転じるだろう」との見通しを示していた。しかし、米エネルギー情報局(EIA)のデータによると、4月の発言以降、米国のレギュラーガソリン価格は1ガロン当たり40セント以上上昇している。
ライト長官は日曜日、再び発言を修正し、米国が「世界最大の原油生産国であり、天然ガスでも圧倒的な生産量を誇る」と述べ、エネルギー自給率の向上を強調した。その上で、「ガソリンとディーゼルの価格は上昇を続けるが、紛争が終結すれば、以前よりも低い水準に戻るだろう」との見解を示した。
中東情勢の不安定さが価格上昇の要因に
ライト長官の発言は、米国とイランの停戦交渉が難航する中で行われた。AP通信によると、イランは全戦線での停戦を求めるとともに、米国による港湾封鎖を受け、地域の安全な航行確保を主張している。また、イランは米国の提案であるホルムズ海峡の再開と核計画の縮小について、今後協議する意向を示した。
しかし、専門家らは、戦争が終結しても、地域への打撃が大きいため、ホルムズ海峡の通行再開には数か月を要すると指摘している。これにより、エネルギー価格の安定化には時間がかかる見通しだ。
「エネルギー価格の予測は困難であり、世界情勢の不安定さが価格変動の主な要因となっている。米国のエネルギー自給率向上は進んでいるが、それだけでは価格上昇を抑制するには不十分だ。」
— エネルギー経済専門家
米国のエネルギー政策の課題
ライト長官の発言は、トランプ政権のエネルギー政策に対する批判を招く可能性がある。特に、ガソリン価格の高騰が家計を圧迫する中、政府の対応策が不透明である点が問題視されている。また、エネルギー価格の安定化には、中東情勢の安定化が不可欠であるが、その見通しは依然不透明だ。