ビットコイン銀行プラットフォームで米国市場に本格参入

米国の銀行・信用組合向けにビットコイン統合型銀行プラットフォームを展開するGaloyが、新たな機能を追加した拡張版をリリースした。この動きは、多くの金融機関がビットコインの導入方法や是非を模索する中で注目を集めている。

6つの主要機能を統合したプラットフォーム

Galoyの新しい銀行プラットフォームは、以下の6つの機能を一元化している:

  • ビットコイン担保融資:従来の株式や不動産担保融資と同様の仕組みで、リアルタイムの担保監視と清算トリガーを実現
  • Lightning決済:迅速で低コストの決済処理
  • ステーブルコイン決済:新たな法規制枠組みに準拠した決済機能
  • ビットコイン取引所機能:OCC(通貨監督庁)のリスクレス・プリンシパルモデルに準拠
  • カストディオプション:顧客資産の安全な保管
  • 組み込み型ウォレットインフラ:銀行が顧客に提供するウォレット機能

既存システムとの連携を重視

Galoyのプラットフォームは、既存の銀行システムを置き換えるのではなく、「サイドカー」として機能する。これは、多くの金融機関がコアシステムの刷新に数年を要し、簡単に実施できない現実を踏まえたものだ。

規制不確実性への対応ツール

Galoyは、規制対応を支援する3つの新ツールも発表した:

  • Regulatory Radar:連邦・州規制当局のガイダンスを平易な言葉で要約し、コンプライアンスチームを支援
  • Portfolio Analyzer:米国の数千の金融機関データを活用し、ビットコイン融資ポートフォリオがバランスシートに与える影響をシミュレーション
  • LTV Risk Scenarios:ビットコイン価格の急変が担保や資本に与える影響をモデリング

業界の変化と今後の展望

数年前まではビットコイン導入がイノベーションラボやパイロットプログラムに留まっていたが、現在は収益ラインやリスク委員会で議論される段階に移行している。Galoyは昨年、中小銀行向けのビットコイン担保融資ソフトウェア「Lana」をリリースし、市場参入を促進している。

「銀行業界は、ビットコインを単なる実験から、収益とリスク管理の現実的なソリューションへと移行させつつある」
— Galoy関係者