米中央情報局(CIA)の機密分析が、トランプ米大統領によるイラン経済の脆弱性に関する主張を覆す内容となった。同分析は政策立案者に報告され、イランが米軍の封鎖を3〜4カ月にわたり耐え抜く経済的余力を有していると結論付けた。ワシントン・ポストが1月X日付で報じた。
関係筋によると、イランは依然として強力な弾道ミサイル能力を保持しており、戦前の備蓄量の70%に相当するミサイルと、75%の移動式発射台を維持しているという。さらに、地下貯蔵施設の復旧や損傷ミサイルの修理、新規ミサイルの組み立ても進められている。
この分析は、イランが米国封鎖をさらに90〜120日間継続できる可能性を示唆しており、トランプ大統領の「イラン経済は崩壊寸前」との主張に疑問を投げかけている。
「彼らは失敗している。通貨は無価値で、インフレ率は150%に達している。兵士への給与も支払えず、お金の価値はゼロだ」
— トランプ大統領(1月X日、オーバルオフィスにて)
実際、トランプ大統領は数週間にわたり、イラン経済の悪化を強調してきた。封鎖実施直後には「イランは非常に厳しい状況にあり、 desperate(追い詰められている)」と発言していた。
ホワイトハウスは、イラン港湾への軍事封鎖と「経済的怒り作戦」と称する制裁の組み合わせが、イラン経済に深刻な打撃を与えていると主張してきた。しかし、CIA分析に詳しい関係者は「状況は一部で主張されているほど深刻ではない」と述べ、イランが空のタンカーに石油を貯蔵している実態を明かした。さらに別の米当局者は、陸路を通じた石油密輸によって、イランの経済的耐性がさらに延長される可能性に言及。「中央アジア経由で鉄道輸送を開始できる」との見方を示した。
この一連の動きは、サウジアラビアの支持を失ったことで米軍の「プロジェクト・フリーダム」(ホルムズ海峡の船舶航行支援計画)が一時停止されたタイミングと重なっている。