FCC委員長、ホワイトハウス記者協会晩餐会に出席

米連邦通信委員会(FCC)のブレンダン・カー委員長が、ホワイトハウス記者協会主催の晩餐会に出席することが明らかになった。同委員長は、これまでに調査対象としたメディア企業と同じ会場に出席することで、規制当局者と報道機関の関係に注目を集めている。

トランプ前大統領の「フェイクニュース」発言直後に出席表明

カー委員長は直近で、トランプ前大統領が「フェイクニュースメディア」と批判した報道機関に対し、自身が「勝利を収めている」と発言していたばかりだ。同委員長は、CBSニュースとの同席を拒否した一方で、パラマウント・グローバル(David Ellison氏が経営)から同社のテーブルへの招待を受けていることが報じられた。

パラマウント・グローバルの広報担当者はコメントを拒否し、FCCの広報担当者もカー委員長が招待を受諾したかどうかの確認に対し、即時の回答を控えた。

メディア規制強化の経歴と最近の動き

カー委員長は、トランプ政権下でメディア・エンターテインメント企業に対し、トランプ氏の優先事項と相反する政策やコンテンツを理由に脅迫的な調査を実施してきた。昨年から委員長に就任して以来、NPR、PBS、ABCの「ザ・ビュー」などに対する調査を開始している。

先週には、民主党の上院議員候補ジェームズ・タラリコ氏へのインタビューをめぐり、ABCの「ザ・ビュー」が公平時間ルール(equal-time rule)に違反した可能性があるとして調査を開始。同番組や「レイトショー」のような番組に対する長年の例外措置がもはや通用しない可能性を示唆した。

カー委員長の脅迫的な発言が行動につながった例もある。昨年9月には、チャーリー・カーク氏殺害に関する発言をめぐり、ABCの親会社ディズニーが深夜番組ホストのジミー・キンメルを一時的に休職させた。

250人以上のジャーナリストが抗議声明

カー委員長の出席が発表されたのは、ホワイトハウス記者協会の晩餐会が開催される土曜日に向け、250人以上のジャーナリストが同協会に対し、ドナルド・トランプ大統領の報道の自由への圧力に反対する強力なメッセージを示すよう求める書簡を送付した直後のことだ。書簡では、カー委員長によるメディア調査を含む、トランプ氏の2期目におけるメディア攻撃の複数の事例が挙げられた。

同晩餐会は、米国の報道機関とホワイトハウスの関係を象徴する重要なイベントであり、今回の出席をめぐる動きは、規制当局と報道の独立性に関する議論を再燃させそうだ。

出典: The Wrap