米国のドナルド・トランプ大統領は、イランとの和平交渉に向けた発言で、交渉が決裂した場合に米国が再び軍事攻撃を開始する可能性を示唆した。2月12日の朝、CNBCの経済番組「スクウォーク・ボックス」に出演したトランプ氏は、交渉が失敗に終わった際の対応について「攻撃を開始するだろう。それがより強い態度で交渉に臨むための準備だ」と述べた。

さらにトランプ氏は「軍は攻撃に向けて準備万端だ」と強調した。交渉が決裂した場合の停戦延長について問われると、「延長は望まない。時間的余裕はない」と明言した。

こうした発言は、交渉による合意を期待する発言とは程遠い内容だ。また、米政府高官によると、トランプ氏の強硬発言がイランとの交渉を阻害しているとの見方が示されている。

米国は11日、ホルムズ海峡でイラン船籍の貨物船を拿捕するなど、強硬な措置を取った。これに対しイランは貨物船の即時解放を要求するとともに、報復措置を示唆した。イランの報道官は、交渉団をイスラマバードに派遣する意向を伝えたものの、公式な参加表明は見送っている。

イランのモハンマド・バーゲル・ガリーバフ国会議長は11日夜、X(旧Twitter)で「脅威の下での交渉は受け入れられない」と述べ、さらに「過去2週間で戦場における新たなカードを用意した」と表明した。