LinkedInは11月8日、大規模なレイオフ計画を発表した。同社は従業員数の約5%に相当する約875人を削減する見込みで、これは業界全体で続くレイオフの波に加わる形となった。
今回のレイオフは、LinkedInのCEOダニエル・シャペロ氏が社内メモで明らかにした「将来の成長に向けた再編」の一環だ。同氏は午前7時(太平洋時間)に送信したメモで、AIを直接的な理由として挙げることはなかったが、業界の変化に対応する必要性を強調した。
「この瞬間に対応するため、製品、事業、プラットフォーム全体でインパクトを高め、より収益性の高い運営を目指す必要があります。アジャイルなチーム体制への移行や、長期的なミッション実現に向けたインフラ投資のシフトなど、働き方の再構築が求められています。そのためには、厳しい優先順位付けとトレードオフが必要です」
シャペロ氏によると、レイオフは5つの部門にまたがって実施され、マーケティングキャンペーンやベンダー支出、顧客イベント、未活用のオフィススペースへの投資も縮小されるという。同社はカリフォルニア州サンニーベールに本社を置く。
LinkedInはファストカンパニーに対し、レイオフを確認したが、削減対象の割合については明確な数字を示さなかった。同社の広報担当者は「定期的な事業計画の一環として、将来の成功に向けた組織改編を実施しました」とコメントした。
マイクロソフトの好調な決算とレイオフの矛盾
LinkedInはユーザーがレイオフのニュースを目にするプラットフォームであると同時に、そのレイオフを実施する側となった。皮肉な状況だ。さらに、LinkedInは前年比12%の売上増を達成するなど、マイクロソフトは先月発表した四半期決算で好調な業績を報告していた。
その一方で、マイクロソフトはAIへのシフトを背景に、先月には史上初となる買収によるレイオフを発表したほか、過去数年にわたり複数回のレイオフを実施してきた。同社は2016年にLinkedInを買収している。
今回のレイオフ発表後、マイクロソフトの株価は11月8日の終値で約0.6%下落したが、S&P 500は過去最高値を更新する見通しとなった。