米国のテックメディア「ザ・ヴァージ」の報道によると、Metaが2023年に20億ドルで買収したAI企業Manusが、AIツールを使って「簡単に稼げる」という内容の広告キャンペーンを展開していることが明らかになった。
同社の広告では、地元のビジネスオーナーに対し、「ウェブサイトを持っていない、または品質の低いウェブサイトしか持っていない」という条件を提示。AIを活用して短期間で高品質なウェブサイトを作成し、そのサービスを販売することで簡単に収益を得られる、と謳っている。
クリエイターへの報酬支払いと実態
このキャンペーンの一環として、ManusはInstagram、YouTube、TikTokのコンテンツクリエイターに報酬を支払い、自社のAI製品を「簡単で儲かる副業」としてPRさせていた。しかし、ザ・ヴァージが調査したところ、これらのクリエイターアカウントの多くは、Manusとの関係を明確に示さない形で投稿を行っていたという。
さらに、ザ・ヴァージがクリエイターアカウントに問い合わせたところ、TikTok上の多くのアカウントが削除されたことも判明した。これにより、Manusの広告キャンペーンが実態以上に「簡単に稼げる」という印象を与えることを意図していた可能性が浮上している。
ビジネスモデルの実態とは
Manusの提案するビジネスモデルは、以下の流れで進行する。
- ターゲットの選定:ウェブサイトを持っていない、または品質の低いウェブサイトしか持っていない地元ビジネスを対象とする。
- AIによるウェブサイト作成:AIを活用して短期間で高品質なウェブサイトを作成する。
- 販売活動:作成したウェブサイトをビジネスオーナーに販売し、収益を得る。
しかし、このモデルが本当に「簡単に稼げる」のか、また倫理的な問題はないのか、多くの疑問が投げかけられている。
今後の展開に注目
Meta傘下のAI企業によるこのような広告キャンペーンが、今後どのような規制や社会的反応を受けるのか、引き続き注目が集まる。特に、AIツールの普及が進む中で、その利用方法や倫理的な側面について議論が活発化することが予想される。