米保健当局、抗うつ薬の処方見直しを提言

米保健社会福祉省のロバート・F・ケネディ・ジュニア長官は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と呼ばれる抗うつ薬の処方に関する規制強化を発表した。SSRIは世界で最も処方される精神科用薬で、代表的な薬剤にはゾロフト、レクサプロ、パキシル、プロザックなどがある。

2026年の調査によると、米国成人の16.7%にあたる6人に1人がこれらの薬を服用しており、ケネディ長官は「これらの薬は中止が非常に困難」と指摘。新たな取り組みとして、医師向けの研修や報酬制度、臨床ガイドラインの見直しを通じて、患者の薬剤離脱を支援し、薬物療法に代わる選択肢(心理療法、栄養療法、運動療法など)を推進する方針だ。

J&J、炎症性腸疾患治療薬の新たな臨床試験を開始

ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、炎症性腸疾患(IBD)治療薬の新たな臨床試験に着手する。同社が開発中の「Tremfya」と「Simponi」の併用療法は、潰瘍性大腸炎とクローン病の両方の患者に対して試験されたが、主要評価項目である「臨床寛解」の達成には至らなかった。

しかしJ&Jは、特定の患者層に焦点を当てた後期第2b相試験を実施し、さらなるデータ収集を進める方針。同社は「併用療法が単剤よりも効果的である可能性」を示唆しており、今後の治験結果に注目が集まる。

医療業界の注目ポイント

  • SSRI規制強化の背景:依存性や離脱症状の懸念から、米国で抗うつ薬の処方見直しが進む。
  • J&JのIBD治療戦略:新たな患者層に対する治療法の可能性を模索。
  • 今後の展望:医療政策と製薬業界の動向が患者ケアに与える影響に注目。

「医療の未来は、薬物療法だけでなく、包括的なアプローチが求められる時代へとシフトしている」
— 医療政策アナリスト

出典: STAT News