米国がホルムズ海峡の商業航路再開を目指したことで、イランとの停戦が揺らぎ始めた。停戦合意は3週間以上維持されていたが、火曜日にもUAEがイランによるミサイル・ドローン攻撃を受けたことを明らかにした。
イランの強力な議会議長で首席交渉官のモハンマド・バゲル・ガリバフ氏は、米国が海峡の封鎖を解除しようとする動きを「地域の安全を脅かす行為」と非難し、テヘランはこれに対応すると警告した。
米軍は月曜日に米国旗を掲げた商船2隻が海峡を通過したと発表。同時にイラン軍の小型船6隻を撃沈したと主張したが、イラン側は「民間貨物船2隻が被弾し、5人の民間人が死亡した」と反論した。イラン国営テレビが報じた。
船舶追跡データによると、火曜日の朝にパナマ船籍の原油タンカーがペルシャ湾の停泊地を出港し、海峡中央に向かっていた。シンガポールを目的地とする同タンカーが実際に通航を試みるかは不明だ。
イランの海峡封鎖が世界経済に与える影響
ホルムズ海峡は世界の石油・天然ガス取引の約5分の1、肥料や石油由来製品も通過する戦略拠点だ。イランによる封鎖は燃料価格の高騰を招き、世界経済を揺るがすとともに、停戦交渉におけるイランの圧力手段となっていた。米国が封鎖を解除すれば、テヘランは交渉上の重要な leverage( leverage)を失うことになる。
米国の「Project Freedom」とイランの反発
米国は「Project Freedom」と名付けた作戦で、戦争開始以来ペルシャ湾に足止めされている数百隻の船舶に取り残された船員数万人の救助を目的としていると説明。トランプ米大統領は日曜日に「イランによる航路封鎖は強硬に対処せざるを得ない」と発言した。
米国主導の「Joint Maritime Information Center」は月曜日に船舶に対し、オマーン領海内での通航を推奨。同時に「強化された安全保障エリア」を設定したと発表したが、船主らは依然として警戒を続けている。
UAEがイランの報復攻撃を受ける
UAE国防省は、イランが発射した15発のミサイルと4機のドローンを自国の防空システムで迎撃したと発表した。イラン側はUAEへの攻撃を認めているが、詳細は明らかになっていない。
「我々は現状の継続が米国にとって耐え難いものであることを熟知している。しかし我々はまだ対応を始めてすらいない」
— モハンマド・バゲル・ガリバフ(イラン議会議長)
ガリバフ氏はX(旧Twitter)への投稿で、米国の動きが「新たな方程式」を形成しつつあると指摘。米国との直接交渉はなく、現在はパキスタン経由でのメッセージのやり取りにとどまっていると述べた。