ニューヨーク発の衝撃的なニュースが広がっている。アカデミー賞受賞作『Mr. Nobody Against Putin』の監督で主演も務めるパベル・タランキン氏が、3月に開催された第98回アカデミー賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞し、初めて手にしたオスカー像を紛失したことが明らかになった。
共同監督のデイビッド・ボレンステイン氏によると、タランキン氏は3月22日にニューヨークのJFK空港からヨーロッパへ帰国する際、手荷物としてオスカー像を携帯していた。同氏はInstagramで「出発前に撮影した写真」と共に、その様子を投稿した。
しかし、空港のTSA職員から「武器として使用される可能性がある」と指摘され、機内への持ち込みを拒否されたという。タランキン氏は荷物を預けていなかったため、TSAは段ボール箱に入れて預けるよう要求。フランクフルト到着後に段ボール箱が見当たらなくなった。
ボレンステイン氏は「オスカー像を預けるよう求められた事例は聞いたことがない。タランキン氏が有名な俳優や流暢な英語話者だったら、同じ扱いを受けたのだろうか?」と疑問を呈した。
タランキン氏はロシアの鉱山町カラバシュで映像家・イベントコーディネーターとして活動しており、『Mr. Nobody Against Putin』では、ロシア政府によるウクライナ侵攻時の情報統制、特に学生への情報操作を追ったドキュメンタリー作品となっている。
同作品は2025年のサンダンス映画祭で初公開され、2026年のアカデミー賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。受賞からわずか2カ月で、オスカー像の紛失という予期せぬ事態に見舞われた。
ボレンステイン氏はInstagramで「@lufthansa、どうか力を貸してください。情報があればDMでご連絡ください。他にオスカー像を預けた方がいれば、ぜひ教えてください」と呼びかけている。