米下院軍事委員会の筆頭理事を務める民主党のアダム・スミス議員は、トランプ政権時代のイラン政策に関する包括的な見解を示した。特に、今年1月にイランの女子校が米軍の空爆を受け、100人以上が死亡した事件について、独立した調査の実施を強く求めている。

スミス議員は、この空爆が国際法違反の可能性があると指摘。同事件が米国の対外政策における重大な失態であったとの見解を示した。また、当時のトランプ政権が軍事行動の正当性を主張する一方で、その根拠について十分な説明がなされていないと批判した。

戦費と防衛費の膨大なコスト

スミス議員は、米国の対イラン政策がもたらした経済的負担についても言及。特に、2020年のソレイマニ司令官暗殺に端を発する緊張の高まりが、米国に年間290億ドルの戦費をもたらしたと試算した。

さらに、イスラエルの「アイアンドーム」に着想を得た次世代防衛システム「ゴールデンドーム」の開発費が、1兆2000億ドルに上るとの試算を紹介。この巨額な予算が、米国の防衛戦略の見直しを迫る重要な要因となっていると述べた。

議会の監督機能強化を提言

スミス議員は、議会が軍事行動に対する監督機能を強化すべきだと主張。特に、大統領の独断的な軍事介入を防ぐための法整備が急務であると訴えた。また、イラン女子校空爆の真相究明を通じて、米国の軍事行動の透明性と責任を確保する必要性を強調した。

「軍事行動は常に慎重に行われるべきだ。特に、一般市民への被害を最小限に抑えるための措置が不可欠だ」と述べ、米国の安全保障政策における倫理的責任の重要性を改めて強調した。

議員の発言要旨

  • イラン女子校空爆の独立調査を要求
  • トランプ政権のイラン政策が招いた経済的負担を指摘
  • 議会の軍事介入監督機能の強化を提言
  • 米国の防衛戦略見直しの必要性を主張

「軍事行動は、その正当性と結果について、常に国民に説明されるべきだ。今回の空爆は、その原則を逸脱した典型的な例だ」
— アダム・スミス議員