トランプ一族の暗号資産事業、信頼失墜

ドナルド・トランプ前大統領とその一族は、第二任期中に暗号資産で数十億ドル規模の利益を上げてきた。しかし、その利益の源である暗号資産市場を規制する立場にあったことから、利益相反が指摘されていた。

ラスベガス企業がエリック・トランプの名前を削除

ラスベガスに拠点を置く金融企業Alt5 Sigma Corpは、トランプ一族の暗号資産事業World Liberty Financialのトークンを大量保有していた。しかし、同社は最近、エリック・トランプの名前を公式リーダーシップから削除した。これは、同社が法的・財務的な混乱に直面していることを示すものだ。

先月には、大手投資家で暗号資産億万長者のジャスティン・サンが同社を提訴。トークンの不正凍結や詐欺的利益の獲得を非難した。エリック・トランプはこれに対し、「 ridiculous( ridiculous)」と一蹴したが、状況は悪化の一途をたどっている。

株価は90%暴落、経営陣も混乱

Alt5 Sigmaは8月にWorld Liberty Financialのトークンを大量保有すると発表したが、その後株価は90%暴落し、現在の取引価格はわずか74セントとなっている。

当初はエリック・トランプが同社の取締役に就任する予定だったが、すぐに「オブザーバー(監視役)」という実務から遠い役職に格下げされた。同社はわずか16人の従業員ながら、昨年の会計年度に3億4100万ドルを費やした。さらに、SECの書類によると、同社の元経営険は昨年、「不正蓄財やマネーロンダリング」の罪で有罪判決を受けている。

トランプ一族の暗号資産事業、次々と失敗

Alt5 Sigmaの混乱は、トランプ一族の暗号資産事業の信頼性の低さを浮き彫りにしている。ドナルド・トランプの暗号資産トークン$TRUMPは、昨年1月に発売されたが、現在は2.3ドルまで暴落。また、Truth Socialを運営するTrump Media Technology Groupも、ビットコインの保有を発表したが、株価は記録的な下落を記録。今年早々には、CEOのデビン・ヌーネスも退任に追い込まれた。

こうした状況を受け、専門家らはトランプ一族の暗号資産事業が「完全な失敗」に終わったと指摘している。

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「悲しいことに、トランプのミームコインも完全な失敗に終わった」
出典: Futurism