米国の政治家一家であるトランプ家は、公的資金を不正に流用して私腹を肥やすことにためらいを見せない。4月11日のFOXビジネスに出演したエリック・トランプは、父のドナルド・トランプ政権下で自身の会社が獲得した2400万ドル規模の防衛契約について、堂々と自慢した。

42歳のエリック・トランプは、軍事技術開発を手掛ける「Foundation Industries」の戦略顧問兼主要出資者として、同社のCEOサンカエット・パタックと共に出演。同社は、兵士の代替を目指すとされる人型ロボットなど、最先端の軍事技術を開発していると主張している。

番組内でエリック・トランプは、「米国はこのレースで勝利しなければなりません。我々は世界で最も偉大な経済大国です」と発言。さらに「これらのロボットと触れ合い、ハイタッチやハイファイブをして命令に従う姿を見れば、AI自律技術が産業、軍事、ホスピタリティを変革するでしょう。その可能性は無限です。非常に素晴らしいことです」と語った。

しかし、エリック・トランプは、2400万ドル規模の政府契約をどのように獲得したかについては説明しなかった。タイム誌によると、Foundation Industriesは2024年3月に米陸軍、海軍、空軍から計2400万ドルの研究契約を獲得。さらにSBIRフェーズ3賞を受け、軍事調達の公認サプライヤーとして認定されたという。

共和党内や大統領側近からは、明らかな利益相反にもかかわらず、この契約に反対する声はほとんど上がっていない。

トランプ家の利益相反疑惑、過去の事例

これは、トランプ家が政治的権力と影響力を利用して公的資金を不正に流用しようとする、一連の行為の最新の事例に過ぎない。ドナルド・トランプ前大統領は選挙活動の一環として、醜悪なデザインのスニーカーを発売したほか、60ドルの「神のご加護をアメリカ合衆国の聖書」を「神のご加護をアメリカ合衆国」を歌うリー・グリーン伍ッドと共同で発売。最終的にオクラホマ州の公立学校に強制的に配布される事態となった。また、自身のSNSプラットフォーム「Truth Social」の親会社を上場させ、名前を冠した新たな暗号資産プラットフォームを立ち上げたが、この取り組みは大統領の盟友からも「大きな間違い」と批判された。

大統領在任中も、選挙運動の一環として「国家安全保障ブリーフィング会員」という名目で、イラン戦争に関する「無修正の最新情報」をメールで提供すると称する有料会員サービスを supporters に販売した。さらに、暗号資産の購入者に4月25日のマー・ア・ラゴでのトランプとの面会権を提供する「ミームコイン」を宣伝した。

エリック・トランプと妻のララは、来月中国への公式国賓訪問に同行する予定だが、トランプ・オーガナイゼーションの広報担当者は、エリックの参加は「個人的な立場」であり、職務上のものではないとしている。