フロンティアPro-4Xが「究極ビルド」に抜擢

米国アリゾナ州フラッグstaffで開催されるオーバーランド・エキスポWest 2026が、2026年5月15日から17日まで開催される。同イベントは、車両を活用した探検やアウトドア文化を中心に、多様な産業が集う場として知られる。毎年、オーバーランド・エキスポは「究極ビルド」と称する車両を選出し、過酷なオフロード環境に対応するためのカスタマイズを施す。今年の栄誉を受けたのは、日産フロンティアPro-4X(2026年モデル)だ。

過酷な環境に耐えるための徹底的なカスタマイズ

オーバーランド・エキスポのチームは、フロンティアPro-4Xのクrew cab・short bed仕様をベースに、荒れた林道や未舗装路での走破性を最大限に高める改造を実施。仕上がりは、鮮やかなアフターバーン・オレンジの塗装と相まって、非常に魅力的な外観となった。

改造にあたっては、複数のアフターマーケットパートナーが協力。元のBilsteinショックは、リモートリザーバーを備えたFox製サスペンションに交換された。また、NISMO製ロックスライダーを追加し、岩盤からの車体保護を強化。Comeup製重量級ウィンチがフロントに装備され、Diode Dynamics製の多彩な照明システムが夜間走行やキャンプ地の設営をサポートする。さらに、Tune Outdoor製M1Lポップアップベッドキャンパーが寝床として搭載された。

3.8L V6エンジンがもたらすシンプルなパワー

フロンティアPro-4Xに搭載される3.8L V6自然吸気エンジンは、310馬力・281 lb-ftのトルクを発揮。これは、中型トラックセグメントにおいて、自然吸気エンジンとしては最も強力な部類に入る。同セグメントでV6自然吸気エンジンを搭載するのは、同車とジープ・グladiatorの2車種のみで、他メーカーは過給機付きエンジンへ移行している。

しかし、フロンティアの魅力はそのシンプルさにあると、オーバーランド・エキスポのビルドマネージャーを務めるAnthony Sicola氏は語る。「フロンティアPro-4Xは、市場で最も正直なオーバーランドプラットフォームの一つです。見せかけの装飾は一切ありません。だからこそ、長距離のオーバーランド旅に最適なキャンバスとなるのです」と、その利点を強調した。

全国を巡る「究極ビルド」と寄付金募集

今回の「究極ビルド」としてデビューしたフロンティアPro-4Xは、オーバーランド・エキスポWest 2026の会場で一般公開された後、国内各地の同イベントや業界展示会に出展される。そして、2026年秋にオークションにかけられ、その売上金の全額がオーバーランド・エキスポ・ファンデーションを通じて、公共ランドの保護と活用促進に充てられる予定だ。

「フロンティアPro-4Xは、過酷な環境でもその実力を発揮する、信頼性の高いプラットフォームです。シンプルでありながら、長期のオーバーランド旅に最適な車両と言えるでしょう」
— Anthony Sicola, オーバーランド・エキスポ ビルドマネージャー

出典: Hagerty