オーブリー・プラザはかつて、テレビ番組『スティーヴン・コルベア・ショー』に出演した際に猫に扮した経験を持つ。そのため、彼女が新作シリーズ『ケビン』で猫を主人公に据えたのも、決して意外な展開とはいえないだろう。実際、同シリーズは彼女にとって「これまでで最もパーソナルな作品」と語られている。
Amazon Prime Videoで配信中の『ケビン』は、人間の飼い主との別れを機に、自らのアイデンティティと向き合う猫ケビン(声:ジェイソン・シュワルツマン)の姿を描く。飼い主の一人をプラザが声を当てている本作は、実生活のエピソードが随所に反映されている。
プラザは取材に対し、「この作品はあらゆる意味で、私にとって非常にパーソナルなものです」と語った。彼女は共同制作者のジョー・ウェンガートと5年間同棲し、その間に飼っていた猫のケビン(兄弟のハワードも登場)がモデルとなった。ウェンガートによれば、当初は動物を舞台にした職場コメディを構想していたが、プラザから猫をテーマにした作品の提案を受け、実体験を基にしたストーリーへと発展したという。
ウェンガートは「正直なところ、かなり遅くまでパーソナルな要素は入れませんでした」と明かす。しかし、Titmouse Studiosの社長クリス・プリンスキーが「猫をテーマにした作品の企画は多いが、実体験に基づくものは少ない」と指摘し、プラザとウェンガートに実話を核に据えるよう助言した。こうして、実在のケビンの写真が示され、物語の感動的な核となった。
プラザにとって、『ケビン』はキャリアの集大成ともいえる作品だ。第3話では、『ハッピーセスト』の続編をプラザとクリステン・スチュワートが主演するというジョークが挿入されており、ファンの反応を意識した演出となっている。さらに、過去の共演者や憧れの声優陣が多数起用されており、彼女の半生が色濃く反映されている。