フォーミュラ1(F1)の2026年シーズンが開幕し、5月3日から4日にかけて開催されたマイアミグランプリ。その中で、新たな歴史を刻むチームが注目を集めた。F1史上11番目の新チームとして参入したキャデラックが、初のホームレースに挑んだのだ。

キャデラックのチーム代表を務めるグラム・ロウドン氏は、今回のマイアミGPについて「チームにとって大きなマイルストーン」と位置づける。同氏は、2023年1月の参入発表からわずか3年余りで、初レースを迎えた経緯を振り返りながら、その困難さと達成感を語った。

「歴史的」なF1参入の意義

ロウドン氏は、キャデラックのF1参入を振り返り、次のように述べた。

「一言で表すなら、『歴史的』でしょう。新しいF1チームの誕生自体が稀な出来事であり、その中でも自動車大手メーカーであるキャデラックが参入することはさらに珍しい。それだけでなく、米国スポーツ界の知見を持つTWGモータースポーツとのパートナーシップも、このプロジェクトを特筆すべきものにしています。ロサンゼルス・レイカーズとドジャースのオーナーシップを持つTWGの存在は、チームにとって大きな強みです。この経験は唯一無二であり、まさに歴史的な瞬間だと感じています。そして、このプロジェクトの一員として関われたことを誇りに思います。」

参入からわずか3年で初レースへ

キャデラックのF1チームは、2023年1月に正式に参入を発表。その後、2026年シーズンの開幕に向けて急ピッチで準備を進めてきた。ロウドン氏は、そのプロセスの困難さについて次のように振り返る。

「途方もなく大変でした。チームのメンバーは、まるで老犬が飼い主の顔を忘れてしまうほど、この3年で変わり果ててしまいました(笑)。古いことわざに、『ペットの犬でさえ、我々の変わりように呆れて噛みついてくる』というものがありますが、それだけこのプロジェクトが過酷だったということです。まさに巨大な取り組みでした。」

ロウドン氏によれば、チームの結成から初レースまでの道のりは、想像を絶するものだったという。特に、エンジニアリングやレース戦略、ドライバーの起用など、F1特有の課題に直面しながらも、着実に前進を遂げてきた。

初のホームレースに向けた期待

マイアミグランプリは、キャデラックにとって初のホームレースとなる。同チームは、米国を拠点とするチームとして、地元のファンとの交流を深める絶好の機会と捉えている。ロウドン氏は、このレースに対する意気込みを次のように語った。

「マイアミは、チームにとって特別な場所です。米国でF1を盛り上げるという使命を帯びて参入した私たちにとって、地元のファンの前でレースを戦えることは、この上ない喜びです。このレースを通じて、キャデラックのブランドとF1の魅力を多くの人に伝えたいと思います。」

今後、キャデラックのF1チームは、マイアミGPでの経験を糧に、さらなる成長を目指していく。同チームの今後の活躍に、世界中のF1ファンが注目している。

出典: SB Nation