テキサスの警備会社経営者が名誉毀損で提訴

テネシー州中部地区連邦地裁に本日提訴されたハーポル対オーウェンズ事件の告訴状によると、原告でテキサス州在住のブライアン・ハーポル氏は民間警備会社「インテグリティ・セキュリティ・ソリューションズ」の創業者兼代表取締役だ。同社は2018年から故チャーリー・カーク氏の警備を担当し、2022年から2025年にかけてはカーク氏の個人警護と団体「ターンニング・ポイントUSA」のセキュリティを提供していた。

2025年9月10日、ユタ州立大学でカーク氏が銃撃され死亡した事件を受け、オーウェンズ氏は自身のメディアを通じて「カーク氏は身近な人物に裏切られた」「政府が暗殺を隠蔽した」といった主張に加え、暗殺事件に関する複数の陰謀論を拡散した。特に、暗殺犯とされたタイラー・ロビンソン以外の関与を示唆する発言が注目を集めた。

ハーポル氏への虚偽の非難と拡散

告訴状によれば、オーウェンズ氏はカーク氏暗殺後、ハーポル氏と同社に対し、暗殺の「予知能力」「参加」「隠蔽」といった具体的な関与を示唆する虚偽の主張を繰り返した。これらの発言には、ハーポル氏がフォート・ワチャッカで行われた「陰謀会議」に出席していたとの主張も含まれるが、同氏の飛行記録を確認していたにもかかわらず、第三者の証言のみに基づく主張であった。

さらにオーウェンズ氏は、ハーポル氏がカーク氏の死を意図的に望んでいたかのような陰謀論を展開。2025年12月9日から同月28日にかけて、X(旧Twitter)や自身のポッドキャストを通じて少なくとも8回にわたり、ハーポル氏が暗殺前日にフォート・ワチャッカで政府との「陰謀会議」に出席したと主張した。これらの発言は、ハーポル氏を「殺人共謀罪」に問われる可能性のある行為と位置付けている。

具体的な発言内容

  • 2025年12月9日のポッドキャスト:オーウェンズ氏は、自身が「信頼できる」と主張するミッチ・スノー氏の証言に基づき、ハーポル氏が暗殺前日の9月9日にフォート・ワチャッカで「最終会議」に出席したと主張。「政府の関与を認める供述につながる」と発言。
  • 2025年12月18日のX投稿:「フォート・ワチャッカで行われた極秘の高官会議の唯一の目撃者かもしれないインタビュー」と称し、ハーポル氏の関与を示唆。

法廷での主張と今後の展開

告訴状では、オーウェンズ氏の発言が「虚偽かつ軽率なものであり、故意または無謀な事実無根の主張」に該当すると主張。ハーポル氏の職業倫理と信用を著しく傷つけたと訴えている。現在のところ、オーウェンズ氏側からの公式な反論は発表されていない。

同事件は、政治家や著名人の発言が法的責任を問われる可能性を示す事例として注目される。今後の審理の行方が注目される。

出典: Reason