米国の政治風刺メディア「ザ・ブルワーク」のライター、ソンニー・バンチ氏が、ケネディセンターの内部告発者ヨゼフ・パレルモ氏に独占インタビューを行った。パレルモ氏は、同センターの運営崩壊の裏で起きた出来事を詳細に語った。

リック・グレンネル前所長とトランプ政権は、2020年のケネディセンター閉鎖を「改修工事のため」と説明したが、パレルモ氏はこれを否定。実際の原因は「財政破綻」「政治的介入」「ミッションからの逸脱」だったと主張する。

資金集めが行われた追悼式典

パレルモ氏によると、グレンネル氏は2023年10月7日に開催された追悼式典で、ケネディセンターの資金集めを目的としたスピーチを行ったという。これは、同センターの財政難が深刻化していた時期と重なる。また、チケット価格の6桁への値上げや、運営方針の急激な転換など、多くの問題が表面化していた。

急速な運営崩壊の実態

パレルモ氏は、ケネディセンターの運営がいかに短期間で悪化したかを明かす。具体的には以下のような問題が指摘された:

  • 財政管理の失敗:寄付金の流用や不適切な予算配分により、財政が急速に悪化。
  • 政治的圧力:トランプ政権下での政治的介入により、芸術団体の独立性が損なわれた。
  • ミッションの逸脱:本来の文化振興という使命から離れ、資金集めや政治的アピールに重点が置かれるようになった。
  • チケット価格の高騰:一般市民がアクセスしづらくなるほどのチケット価格の値上げが行われた。

内部告発者の証言

パレルモ氏は、ケネディセンターの内部事情に精通していた数少ない関係者の一人だった。同センターの財政状況や運営方針の変化を間近で witness し、その実態を明らかにするために告発に踏み切ったという。

「グレンネル氏は、改修工事という名目で閉鎖を発表しましたが、実際には財政が破綻寸前だったのです。追悼式典での資金集めのスピーチも、その象徴的な出来事でした」とパレルモ氏は語った。

今後の展望と課題

ケネディセンターの運営再建には、財政の健全化と政治からの独立が不可欠だと指摘する専門家も多い。しかし、パレルモ氏は「このような状況が放置されれば、米国の文化芸術の未来に大きな影を落とすことになる」と警鐘を鳴らす。