メジャーリーグのアメリカンリーグとナショナルリーグを合わせた30球団の中で、最も「面白くない」と評されるチームが存在する。ニューヨーク・メッツ、フィラデルフィア・フィリーズ、ロサンゼルス・エンゼルス、ボストン・レッドソックス、ワシントン・ナショナルズ──。これらのチームは、勝利から遠ざかるほど「負け方に美学を求める」傾向が強いが、それでもなお、彼らよりも深刻な状況にあるチームが存在する。

その代表格が、サンフランシスコ・ジャイアンツだ。現地時間深夜、試合終了後に選手やファンが抱く「敗北の重み」が翌日に持ち越される中、ジャイアンツは13勝20敗とナショナルリーグワースト2位タイの成績に沈んでいる。同率2位ながら、最下位との差はわずか0.5ゲーム。リーグ全体の平均的な成績すら満たせていないのだ。

ジャイアンツの特徴は、その「負けっぷり」の早さにある。平均試合時間は2時間36分で、メジャー全30球団の中で最も短い。これは、単に試合が早く終わるだけではない。攻撃機会を徹底的に奪われ、得点が生まれないために、試合が早く終わってしまうのだ。ジャイアンツは1試合あたりわずか3得点前後と、リーグ最低レベルの得点力に甘んじている。チーム本塁打数も、シカゴ・カブスの村上順哉選手の個人成績にすら及ばない6本にとどまる。

攻撃面での不振は、選手起用にも表れている。チームで最も高額な契約を結ぶウィリー・アダメスとラファエル・デバースが、同時に最も非効率な打撃成績を記録しているのだ。監督のトニー・ビテロも、投手起用においては大学野球の監督時代さながらの「早期決着」を目指すかのようだ。すでに7度の完封負けを含む、15試合で1点以下の得点に抑えられている。これは20敗のうち、実に75%に相当する数字だ。

ジャイアンツの試合を観戦するということは、すなわち「7回表にゆっくりとフェリー乗り場へ向かう」ことを意味する。観客は、得点シーンを期待することなく、ただ試合の早期終了を待つだけ──。そんな現実が、今シーズンのジャイアンツを象徴している。

出典: Defector