コメディアンのザック・ガリフィアナキスは、自身のポッドキャスト番組「Conan O’Brien Needs a Friend」に出演した際、権力者に対して「ノー」と言うことの大切さを改めて強調した。その中で、2016年の米大統領選挙で民主党候補だったヒラリー・クリントンとのインタビュー「Between Two Ferns」を巡るエピソードを明かした。

当時、クリントン陣営から「メールサーバー問題について触れないでほしい」との要請を受けたガリフィアナキスは、インタビューを中止する旨を伝えたという。ガリフィアナキスは「彼女がそこにいたくないのは理解できる。でも、私たちがインタビューをセットアップする前に、『メールの件は触れないで』と言われた。私は『それならインタビューはしません』と答えた。パワフルな人々に『ノー』と言うのは、すごいことだ。彼らは『わかった、好きにして』と言った。重要なのは、私が望む方法でインタビューを成立させること。それがコメディの本質だから」と語った。

このエピソードは、9月2016年に放送された「Between Two Ferns」の裏話として明かされた。ガリフィアナキスは、コメディアンが権力者と向き合う際の姿勢についても言及。現代のポッドキャストやトーク番組では、ゲストに対して遠慮がちな態度が目立つと批判した。

「多くのポッドキャスターは、大統領や有名人を招いても、ただおべっかを使うだけ。でも、コメディアンの役目は挑戦すること。彼らを不快にさせること。ただ笑っておくことじゃない。それが宮廷道化師の役目だ」とガリフィアナキスは主張した。

現在はNetflixの「This Is a Gardening Show」やAMC+の「The Audacity」に出演中のガリフィアナキスは、これまでのインタビューで「コメディを通じた政治的影響力」について尋ねられることが多かったが、「コメディそのものが第一。動機は二の次だ」と述べている。

コナン・オブライエンもこれに同意し、自身の番組でオバマ大統領を招いた際の経験を振り返り、「自分を笑いのネタにできる人は、それだけで評価が上がる」と語った。一方で、ガリフィアナキスは「今の大統領には無理だろう」と皮肉を交えてコメントした。

「保守派だけを攻撃しているという誤解があるが、自分を笑いのネタにできる人は誰でも得をする。誰にとっても win-win だ」とガリフィアナキスは締めくくった。

出典: The Wrap