米テキサス州ダラスに本社を置くストライヴ社(Nasdaq: ASST)は5月12日、ビットコイン保有量が1万5000BTCを超えたと発表した。同社は直近で444BTC(約3390万ドル)を平均価格7万6307ドルで取得し、保有量を1万5000BTCにまで拡大した。
CEOのマット・コール氏はX(旧Twitter)上でこの取得を発表するとともに、米証券取引委員会(SEC)に8-K書類を提出し、取引の詳細を公表した。今回の購入は、ストライヴ社がビットコインを積極的に買い増す動きを続けていることを示すもので、4月24日時点では1万4557BTCを保有していた。
最新の取引により、ストライヴ社のビットコイン保有量は1万5000BTCを超え、時価総額は現在の価格で約12億ドルに達した。SECへの提出書類によると、同社は5月1日現在で、現金及び現金同等物9790万ドル、マイケル・セイラー氏率いるストラテジー社(旧マイクロストラテジー)の「Variable Rate Series A Perpetual Stretch Preferred Stock(STRC)」を5040万ドル相当保有している。
ストライヴ社は、2026年1月に医療技術企業のセムラー・サイエンティフィックを買収し、子会社化した。当時の保有量は1万2798BTCで、世界の上場企業によるビットコイン保有量ランキングで11位にランクインしていた。その後、2200BTC以上を追加購入し、今回の1万5000BTC超えに至った。
ビットコインを基軸とした資産運用戦略
ストライヴ社は、自社を「ビットコインを基軸とした資産運用企業」と位置づけ、1株当たりのビットコイン保有量の増加を目指す戦略を展開している。同社の資本配分は全てビットコインの保有成果を基準としている。
2023年4月にCEOに就任したコール氏は、2025年9月から会長も兼任しており、ビットコインを活用した「デジタルクレジット」と呼ばれる構造化金融商品の開発を推進している。この戦略の中核を担うのが、SATA優先株式だ。
ストライヴ社は2026年1月にSATA優先株式の発行で2億2500万ドルを調達し、投資家からの需要は6億ドルを超えた。この株式は年率約13%の利回りを持ち、ビットコイン価格が50%下落した最近の相場でもペッグ(価格維持)を維持した実績がある。
また、ストライヴ社はストラテジー社のSTRC優先株式5040万ドル相当を保有しており、ビットコイン連動型の構造化商品への投資を拡大している。ストラテジー社はバージニア州に拠点を置き、マイケル・セイラー氏がエグゼクティブチェアマンを務める。同社は2026年4月末時点で81万8334BTCを保有しており、これは世界最大の企業保有量で、ビットコインの総発行上限2100万BTCの約4%に相当する。
ストライヴ社の株式(ASST)は発表時点で0.05%下落し、16.23ドルで取引されていた。同社株は過去に88%の価値下落を記録したが、ビットコイン保有戦略を通じた回復が期待されている。