米国のシンガーソングライター、テイラー・スウィフトが、ファンによる楽曲の「誰について書かれたか」を巡る徹底的な推理行動に対し、「ちょっと weird(変な感じ)」と率直な思いを明かした。

ニューヨーク・タイムズ紙が主催した「偉大な現代ソングライター30人」特集のインタビューで、スウィフトは自身の作品とファンとの関係について率直に語った。彼女は、ファンの一部が楽曲のモデルを特定しようとする「探偵ごっこ」のような行動に対し、次のように発言した。

「ファンの中には極端な解釈に走る人もいる。それは仕方ないこと。でも、まるで『父性鑑定』みたいに、『この曲はこの人に違いない』と決めつけられるのは、ちょっと weird(変な感じ)なの。だって、その人は曲を書いてないんだから。曲を書いたのは私よ。」

この発言は、ファンの間で話題となり、SNS上で大きな反響を呼んだ。「その人は曲を書いてない。曲を書いたのは私よ」という彼女の言葉は、多くの支持を集めた。

スウィフトはさらに、自身の芸術に対する考え方についても触れた。ファンや批評家の反応に左右されず、自分自身の感覚を大切にすることの重要性を強調した。

「自分のアートに対する認識との関係を大切にしなくては。そして、『これが私の作品。好きか嫌いかはあなた次第。今すぐ好きになれなくても、5年後には好きになってくれればいい。それでも嫌いなままであっても、私は自分のために作っていた』と、そうやって受け入れるしかないの。」

また、スウィフトは、批評や嫌がらせが逆に創作意欲を刺激することもあると語った。例えば、アルバム「1989」の代表曲「Blank Space」は、ファンによる「元カレ紹介スライドショー」のような批評がきっかけで生まれたという。

さらに、2022年発売のアルバム「Midnights」に収録された「Anti-Hero」についても、自身の性格や行動に対する批判がなければ生まれなかった楽曲だと語った。

「『Anti-Hero』は今でも大好きな曲。もしも、人々が私の personality(性格)のあらゆる部分に対して批判をしなかったら、この曲は存在していなかったでしょう。」

一方で、スウィフトは過度な批判や嫌がらせに対しても注意を促した。特に、これからソングライターを目指す若者たちに向けて、オンライン上の誹謗中傷に対して「壁を作る」ことを勧めた。

「興味深い指摘であれば、それはあなたにとっての贈り物。その指摘をもとに、新しい作品を生み出すチャンスです。でも、決してノートアプリに書き留めて投稿するようなことはしないで。その感情をアートに変えて。troll(荒らし)のコメントに反応するのではなく、あなた自身の作品を作って。」

出典: The Wrap