フロリダ州知事ロン・デサンティス氏の選挙区改編を担当した幹部が、改編に関与した人物の特定を拒否している。この事実は、火曜日に開催されたフロリダ州議会の特別委員会におけるジェイソン・ポレダ氏の証言で明らかになった。

ポレダ氏は知事室の幹部であり、共和党優位の議席配分をさらに強化する新たな選挙区図を作成した責任者とされている。この改編により、共和党はフロリダ州の28議席のうち最大24議席を獲得する可能性があるとされる。同選挙区図は月曜日に公表され、州議会で水曜日正式に承認される見込みだ。

委員会審議では、ポレダ氏が議員に対し選挙区図の変更点を説明したが、作成に関与した他の人物については明かさなかった。共和党のジェニファー・ブラッドリー上院議員が「誰が選挙区図の作成に関わったのか」と尋ねた際、ポレダ氏は「知事執務室の法律顧問やスタッフと協力したが、それ以上は答えられない」と述べた。

民主党のロリ・バーマン上院議員はさらに追及し、「選挙区図が公開される前に誰が確認したのか教えてください」と質問したが、ポレダ氏は「先ほどと同じ回答にとどめる」と繰り返した。バーマン議員が「なぜ明かせないのか」と問うと、ポレダ氏は「弁護士からさらなる開示を控えるよう助言されている」と答えた。知事室を代理する弁護士モハマド・ジャジル氏も同席しており、バーマン議員から法的根拠を問われると、ジャジル氏は「議員と同様の特権が知事にも認められている」と主張した。

また、民主党議員からは選挙区図の党派色(共和党優位な議席を赤、民主党優位な議席を青で着色)についても追及された。フロリダ州憲法では党派的な選挙区改編を禁じているが、ポレダ氏は「誰が着色したのか知らない」と回答した。その一方で、党派データを含む複数のデータを使用して選挙区図を作成したことを認めた。この改編により、共和党優位の議席が最大4つ増える可能性があるという。

フロリダ州は、昨年のテキサス州における共和党主導の選挙区改編を皮切りに、中間選挙後の選挙区再編を強行する州の一つとなった。ミズーリ州やノースカロライナ州などの共和党支配州も同様の動きを見せている。しかし、専門家らは「トランプ前大統領が始めた選挙区改編競争は、当初の目論見通りの圧勝にはつながっていない」と指摘している。