中国の習近平国家主席は11月9日、米国のトランプ大統領との首脳会談で、台湾問題が米中関係の最重要課題であると改めて表明した。

習主席は「台湾独立と両岸の平和は、火と水の関係に例えられるほど根本的に相容れない」と述べ、台湾海峡の平和と安定の維持が米中双方の最大の共通点であると強調した。

この発言は、トランプ大統領が「史上最高の首脳会談」と称していた米中首脳会談の雰囲気を一変させる可能性がある。会談では主に貿易関係の改善が議題とされ、複数の米国企業幹部が同行していた。

習主席は「双方が適切に対応すれば、米中関係は全体として安定を維持できる。不適切な対応は衝突や対立を招き、米中関係全体を極めて危険な状況に陥れる」と警告した。

一方、トランプ大統領は台湾に関する記者の質問を避け、「素晴らしい場所だ。中国は美しい」とコメントしたのみだった。ホワイトハウスの会談概要にも台湾に関する記述はなかった。

米国側は「トランプ大統領と習近平国家主席の会談は良好だった」と発表。両首脳は米国企業の中国市場へのアクセス拡大や中国からの投資促進など、経済協力の強化について議論した。また、米国の大手企業幹部が会談の一部に参加した。

この動きは、米国政府が台湾問題を重視していることを示唆している。実際、昨年12月には米国が台湾との間で総額110億ドル規模の武器売却契約を締結したが、中国はこれを非難。中国は台湾への武力行使を否定していない。台湾の世論調査では、多くの国民が現状維持を望んでおり、独立も中国への統合も望んでいない。

今後、習主席が台湾の統一を強硬に推し進めた場合、トランプ大統領はどのような対応を取るのか。米中関係の行方に世界の注目が集まっている。