米国のドナルド・トランプ前大統領は10日、ホワイトハウス南庭で行われた式典で、故母メアリー・アン・トランプさん(2000年没)が英国王室、特にチャールズ国王(当時皇太子)に「恋心」を抱いていたと発言した。

トランプ氏は「母は女王陛下が出席する式典や行事のたびにテレビに釘付けでした」と語った後、笑いを交えながら「母は明確にこう言っていました。『チャールズ、ほら、若いチャールズよ。とてもかわいいわ』と。母はチャールズに恋心を抱いていたのです。信じられますか?」と発言。さらに「今頃母はどう思っているでしょうか」と続けた。

この発言に対し、チャールズ国王は王としての威厳を保ちながらも、困惑した様子で手を振って応じた。しかし、英国メディアはこの一幕を「王室外交の微妙な瞬間」として大々的に報じた。

英国メディアが一斉に注目

英国の有力紙デイリー・メールは「チャールズ国王、ホワイトハウス到着式典でトランプ氏の奇妙な発言を上手に受け流す」との見出しで速報。英国王室と米国の外交日程に波紋を広げた。

英王室は現在、チャールズ国王とカミラ王妃が米国を訪問中。米英関係の緊張緩和を目指す外交ミッションの一環で、首都ワシントンD.C.に到着したばかりだ。しかし、トランプ氏の発言が英国メディアの注目を集め、王室の外交日程に影を落としている。

米英関係の微妙なタイミング

英首相キア・スターマー氏は、トランプ氏が主張する対イラン強硬策への英国の支持不足を巡り、度々トランプ氏から非難を受けている。そんな中、王室の外交ミッションが実施されることで、両国関係の改善が期待されていた。

しかし、トランプ氏の発言は、王室の外交努力を脇に押しやる形で英国メディアの注目を集め、英米関係の微妙なタイミングを象徴する出来事となった。