米国のドナルド・トランプ大統領は10日、イランとの包括的な最終合意に向けた交渉が大幅に進展したことを受け、ホルムズ海峡における米軍の新たな船舶誘導作戦「プロジェクト・フリーダム」を一時停止すると発表した。
同作戦は9日に開始されたばかりであったが、米国とイラン間で交戦が発生。さらに、停戦合意発表から1カ月ぶりに、イランが初めてアラブ首長国連邦(UAE)へのミサイル攻撃を実施する事態となった。
トランプ氏の発言内容
トランプ氏はソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、以下のように述べた。
「パキスタンおよび他国からの要請、そしてイラン代表との包括的最終合意に向けた大幅な進展を踏まえ、双方は合意した。封鎖は引き続き完全に実施されるが、『プロジェクト・フリーダム』は一時停止し、合意の最終調印に向けた交渉が進展するかどうかを見極める。」
背景と経緯
ホルムズ海峡は世界有数の原油輸送ルートであり、米国は同海域の航行の安全確保を名目に軍事作戦を展開していた。しかし、今回の作戦開始直後からイランとの緊張が高まり、軍事衝突のリスクが顕在化していた。
停戦合意後も両国の対立は続き、今回のミサイル攻撃はUAEへの直接的な脅威となった。トランプ氏の発表は、こうした緊張緩和に向けた外交的な動きと位置付けられる。
今後の展望
「プロジェクト・フリーダム」の停止は一時的とされるが、イランとの交渉が最終合意に至るかどうかが注目される。合意が成立すれば、中東の緊張緩和につながる可能性がある一方で、交渉が決裂した場合は再び軍事的緊張が高まる恐れもある。
出典:
Axios