前米国大統領ドナルド・トランプ氏は、共和党に有利な選挙操作を州議会に求める発言を繰り返している。同氏は8月7日、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、「州議会が憲法違反の選挙を『便宜上』実施することを許してはならない」と述べ、必要であれば再投票も辞さない姿勢を示した。

投稿の中でトランプ氏は「州議会は最高裁判決に従うべきだ。行政上の便宜よりも重要なことだ。その結果、共和党は中間選挙で20議席以上を獲得するだろう」と主張。虚偽の「大規模な選挙不正」主張を繰り返すことなく、議席獲得を明確な目標とした発言は異例だ。

同発言は、最高裁が昨年「投票権法」の重要な条項を事実上廃止し、共和党主導州に選挙区改定と黒人有権者の投票権制限を認めた直後のことだ。ルイジアナ、サウスカロライナ、フロリダ、テネシー、ミシシッピ、アラバマなどの州では、既に選挙区改定が始まっているか、準備が進められている。

民主党はこうした選挙区改定に対し、次々と訴訟を起こすとともに、トランプ政権による青州の有権者名簿へのアクセス要求にも反発。中間選挙まで6カ月を切った中、共和党は政策の不人気を逆手に取り、選挙結果を操作しようとしている。