米ホワイトハウスは、英国国王チャールズ3世が議会合同会議で演説を行う中、トランプ前大統領と国王が並ぶ写真を「二人の王」と称して公開し、物議を醸している。

写真は国王の米国訪問中に撮影されたもので、ホワイトハウス公式Xアカウントが「TWO KINGS」と投稿。王冠の絵文字と共に、オーバルオフィス前で国王と並ぶトランプ氏の姿が掲載された。

国王は今回の訪米で、米英の外交関係強化を呼びかけた。演説では米国の政治的分断を超えたメッセージを発信し、米英のパートナーシップが「かつてないほど重要」であると述べ、さらに「我々が直面する課題は単一国家では解決できない」と強調した。

「アメリカの言葉は重みと意味を持ち続けています。独立以来、その重要性は変わりません。しかし、この偉大な国家の行動こそが、より大きな影響を与えます。」
— チャールズ国王

一方で、トランプ氏とその支持者らは、こうした発言に対し、しばしば無頓着な対応を見せている。2月にトランプ氏が自身を「王」と称した際には、ニューヨーク市の混雑課金政策を批判する発言と同時に、白塗りの王冠と毛皮のマントを着たAI生成画像がホワイトハウス幹部によって拡散された。当時、ホワイトハウス報道官のカロライン・レヴィット氏も「100」の絵文字付きでこの発言を支持していた。

さらに今月、トランプ氏は自身のSNS「Truth Social」に、赤と白のローブを纏い光に包まれたキリスト像のようなAI生成画像を投稿。この投稿は宗教的な問題視を招き、超党派から批判を受けたため、トランプ氏は投稿を削除し、後に「医師を表した画像だった」と主張するに至った。

こうした一連の行動は、トランプ氏の政治的アピールの一環と見られており、米国の民主主義に対する皮肉なメッセージとして受け止められている。