米国のドナルド・トランプ前大統領(79歳)が、次期大統領・副大統領候補に対し、立候補前に認知機能検査の実施を義務付けるべきだと主張している。トランプ氏は12月、自身のプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」で「大統領または副大統領に立候補する者は、選挙出馬前に認知検査を受けなければならない」と投稿した。
さらに「そうすれば、バラク・オバマ元大統領やジョー・バイデン現大統領のような人物が当選することはなくなる。米国はより良い国になる」と主張。2024年10月には、当時の副大統領候補だったカマラ・ハリス氏に対し、認知検査の実施を求めていた。また、バイデン氏についても就任前に検査を受けるべきだったと繰り返し発言していた。
トランプ氏は「私は大統領在任中に3度の検査を受け、いずれも完璧な成績を収めた。医師によると、1度の検査でこれを達成するのは極めて稀だ」と自慢したが、自身の健康状態には疑問が残る。
検査結果に矛盾も
トランプ氏は2024年以降、複数回の認知検査を受けたとしているが、その結果についての発言には矛盾が目立つ。記者会見で検査結果を自慢する際、時には「5つの単語を正しく言えた」「簡単な掛け算ができた」と主張し、時には「クジラを正しく識別した」と発言するなど、検査内容を恣意的に解釈していた。しかし、検査作成者によると、使用された3種類の検査にはいずれも「クジラ」を識別する設問は存在せず、そもそも認知速度ではなく認知症の有無を測るものだったという。
健康悪化の兆しも
トランプ氏の健康状態は、次第に深刻な懸念材料となっている。2期目の任期1年余りで、演説は支離滅裂になり、行動はますます不安定化。79歳の彼はウォルター・リード医療センターに数時間滞在したり、重要な会議で居眠りをしたり、外国首脳の前で道に迷ったりする様子が報じられている。また、話し方が不明瞭になったり、皮膚にあざや変色が見られたりすることもあった。
先月には、長年の盟友を攻撃したり、イラン文明の「絶滅」を主張する投稿をしたり、ローマ教皇レオ14世との確執を公言するなど、エスカレートする言動が目立つ。さらに、故ルース・ベイダー・ギンズバーグ最高裁判事の死去日を忘れたり、共和党議員のトム・ティリス上院議員がまだ現職であることを認識していなかったりと、記憶力の低下も指摘されている。
こうした行動は、イランとの戦争に関する発言と相まって、再びトランプ氏の脳検査を求める声が高まっている。しかし、ホワイトハウスの医師団は4月の検査結果を公表していない。