イランは米国の最新提案を検討中であると発表した。これに対し、米国のドナルド・トランプ大統領は、イランとの戦争終結に向けた合意が成立しない場合、新たな空爆を開始すると警告した。特に、ホルムズ海峡の国際航行再開を含む合意が必要だと強調した。

市場と外交の動向

2か月近くにわたるイランとの戦争終結への期待が国際市場を支えたが、米軍は同日、イランの油送船が米国によるイラン港湾封鎖を突破しようとした際、湾岸オマーン上空で撃墜したと発表した。この出来事は、米国の戦略に関する一貫性のない発言が続く中で発生した。

米国の一貫性のないメッセージ

トランプ政権は、イランとの戦争終結に向けた戦略について、日によって異なる発言を繰り返してきた。今週に入っても、ホルムズ海峡の航行再開と戦争終結に向けた米国の方針が数時間で大きく変化した。

イランはホルムズ海峡を事実上封鎖しており、これは石油、天然ガス、肥料などの重要物資の輸送ルートとなっている。一方、米国はイランの港湾を封鎖している状態だ。

パキスタンの仲介と期待

先月にはパキスタンが仲介する対面交渉が行われたが、合意には至らなかった。パキスタン外務省報道官のタヒル・アンドラビ氏は、今後の合意に向けた期待を表明した。

「我々は早期の合意を期待しています。当事国が平和的かつ持続可能な解決に向けて前進することを願っています。これは地域の平和だけでなく、国際社会の平和にも貢献するでしょう」

しかし、具体的な日程については明言を避け、交渉の詳細も公表しないと述べた。

パキスタンのシェハバズ・シャリフ首相は、テレビ演説で「イスラマバードはイランと米国との間で日夜交渉を続け、戦争停止と停戦延長に向けて取り組んでいる」と述べた。

米軍の軍事行動とトランプ大統領の発言

米中央軍は水曜日に、イランの油送船が米国による封鎖を突破しようとした際、湾岸オマーン上空で戦闘機が船の舵を破壊したと発表した。

トランプ大統領は水曜日に、イラン当局が戦争終結に向けた合意を強く望んでいると発言した。

「我々は非常に合意を望む人々と交渉しています。それが実現するかどうか見守ります」

一方で、合意が成立しない場合は「空爆を開始する」と強硬な姿勢を示した。

戦争の経緯と今後の展望

イランとの戦争は2月28日に勃発した。米国とイスラエルによるイランへの攻撃が発端となった。4月8日以降、米国とイランの間で fragile(もろい)な停戦が続いているが、パキスタンが主催した対面交渉は合意に至らなかった。

国際社会は早期の合意を期待しているが、軍事的緊張は依然として続いている。