米国の視聴率調査会社・ニールセンは、テレビ視聴の正確な把握と視聴率向上を目指す新たな取り組みを発表した。同社は2026年2月に開催された主要イベントで、ウェアラブル技術を活用した「共同視聴パイロット調査」を実施。その結果、平均4.19%の視聴率向上が確認された。

対象となったイベントは、第60回スーパーボウル(Super Bowl LX)オリンピック開会式NBAオールスター戦デイトナ500オリンピック閉会式オリンピック男子アイスホッケー金メダル戦一般教書演説など。ウェアラブル技術により、個人が視聴している番組をより正確に把握できるようになった。

同社によると、各イベントごとの具体的な視聴率向上率は公表されていない。例えば、スーパーボウルで4.19%の向上があれば、パトリオッツ対シーホークス戦(1億2,560万人)の視聴者数は1億3,086万人に増加していたと試算される。

ニールセンは、今回のパイロット調査の数値を2026-27シーズンから公式視聴率に反映させる方針。これにより、テレビ視聴率の精度が向上し、NFLの放映権料交渉における交渉力強化につながる可能性がある。

同社は「視聴行動の正確な把握が、広告主や放送局にとってより価値の高いデータを提供する」とコメント。ウェアラブル技術の活用により、テレビ業界全体の視聴率測定の未来が変わる可能性が示された。