テキサス州を中心に展開する巨大コンビニチェーン「バッキー」の目玉商品の一つ、「オーバーバイト」がSNSで一躍注目を集めている。同商品は数年前から店舗で販売されていたが、最近になって「 hockey puck(ホッケーのパック)」のような形状をしたチョコレート菓子が、SNSを通じて急速に拡散。四半ポンド(約113g)のサイズに、厚いミルクチョコレートまたはダークチョコレートがコーティングされ、ピーナッツバター、キャラメル、クッキー&クリームなどのフィリングが施されている。

テキサス出身のシンガーソングライター、リッチ・オトゥール氏がX(旧Twitter)に投稿した「This thing is wild.(これはヤバい)」という4単語のレビューが、800万回以上再生されるなど、その人気に火が付いた。これをきっかけに、多くのユーザーが近隣のバッキー店舗に足を運び、実食レビューを投稿。TikTokクリエイターのメイソン・ウッドラフ氏は、ミルクチョコレート味を試食し、「Oh yeah, that’s incredible, literally incredible.(うん、最高、本当に最高)」と絶賛した。同氏は動画内で、商品が店舗の目立つ場所に陳列されていたことから、バッキー側が人気の高まりを把握している可能性を指摘している。

バッキーは今回のオーバーバイトブームについて、ファストカンパニーの取材に対しコメントを控えた。

転売で通常の4倍近い価格に

バッキーは近年、テキサス州をはじめとする12州で50以上の大型店舗を展開しており、その独特な商品群がネット上で話題になることが多い。しかし、今回のオーバーバイト人気により、一部のファンからは「近くにバッキーがない」という声が上がるなど、入手困難な状況が生まれている。SNS「Bluesky」では、「近くにバッキーがある方、商品を送ってくれませんか?」といった切実な投稿も見られた。

その一方で、遠方のファン向けにバッキー商品を転売する業者も活況を呈している。バッキーと提携していない第三者の転売業者「テキサス・スナックス」は、現在、5種類すべてのオーバーバイトの在庫を完売した状態だという。同社はファストカンパニーの取材に対し、今週のオーバーバイト人気上昇についてコメントすることはなかった。

さらに、通常店舗で1個あたり5ドル以下で販売されているオーバーバイトだが、Amazonなどのプラットフォームでは、1個あたり最大23ドルで販売されているケースも確認されている。

「食べ応え十分」だがカロリーは500kcal超

バッキー本社があるテキサス州レイク・ジャクソンの大型店舗では、オーバーバイトのような商品は「お腹いっぱい食べたい人向け」と評判だ。しかし、1個あたり500kcal以上、糖分50g以上という高カロリー・高糖分商品であることから、バッキー側は「1個で4人前」と推奨している。その一方で、SNS上では「食べ応えがある」「クセになる味」といった声も多く、賛否両論の反応が見られる。