トランプ米大統領は12日、北京を訪問したが、米国経済は政治歴の中で最も暗い経済状況に直面している。日常生活費の高騰に国民が苦しむ中、大統領は経済政策の信頼性が失墜している。
注目点:前回の大統領任期中に経済を崩壊させたインフレ危機が再燃し、トランプ氏の経済運営に対する信頼は回復の見込みが薄い。
CNNの最新世論調査によると、米国民の70%がトランプ氏の経済運営に不満を示しており、これは第一期任期中であってもパンデミック時でさえ50%を超えることはなかった数字だ。また、77%の米国民(共和党支持者の過半数を含む)が、トランプ氏の政策が生活費の上昇を招いたと認識している。
最新動向:現時点ではトランプ氏は楽観的で、インフレは一時的なものであり、イラン戦争を終結させればガソリン価格が急落すると主張している。中国への出発前に記者団から「米国民の経済的苦境がイランとの合意に向けた取り組みの動機になっているのか」と問われたトランプ氏は、「全く関係ない」と述べた上で、「私がイランについて話す時、唯一重要なことは核兵器を保有させないことだ。米国民の経済状況については考えていない」と語った。
データ分析:シルバーバレット(Silver Bulletin)のデータによると、米国のインフレ率は4月に3.8%に上昇し、イラン戦争の影響でガソリンの全国平均価格が1ガロン4.50ドルを超えた。エネルギー価格の高騰は、食料品、航空運賃、電気代など生活必需品の価格上昇に波及し始めている。
経済の5つの深刻な兆候
- 物価高騰:インフレ率が3.8%に上昇し、ガソリン価格は1ガロン4.50ドルを超える。エネルギー価格の上昇は、食料品や航空運賃、電気代などの生活必需品の価格上昇に波及し始めている。
- 実質賃金の低下:4月のインフレ報告書によると、物価上昇が3年ぶりに賃金上昇を上回り、実質購買力が低下。パンデミック以降、米国の消費者物価は約30%上昇し、家計の負担は依然として回復していない。
- 借金の増加:消費者が生活費の上昇を吸収するためにクレジットカードやローンに依存するようになり、3月の消費者借入額は2022年10月以来で最大の月間上昇を記録した。個人貯蓄率は3月に3.6%まで低下し、低所得世帯は貯蓄を切り崩して生活必需品を賄っている。
- 消費者信頼感の崩壊:消費者信頼感指数は過去最低水準に落ち込み、経済と将来の財政状況に対する悲観が広がっている。YouGov/Economistの調査によると、59%が経済が悪化していると回答し、改善していると回答したのはわずか15%。3分の2以上の米国民が「国が制御不能だ」と感じている。
- 中小企業の悲観:全米独立企業連盟(NFIB)によると、将来の事業環境と拡大計画に対する楽観度が、トランプ氏の再選前以来で最低水準に低下。中小企業は燃料費や信用の引き締め、消費者需要の低下に特に脆弱であり、経済の早期警報システムとして機能する。
反論:トランプ氏は楽観的な発言を続けているが、その根拠は株式市場の好調さにある。一方で、ホワイトハウスは経済の現状について具体的な対策を示していない。
「私がイランについて話す時、唯一重要なことは核兵器を保有させないことだ。米国民の経済状況については考えていない」
— ドナルド・トランプ米大統領