俳優でプロデューサーのベン・スティラーは4月23日、X(旧Twitter)上で、ワーナーブラザース・ディスカバリー(WBD)とパラマウント・グローバルの合併がハリウッドの独創的なコンテンツ制作に悪影響を及ぼすとの懸念を表明した。
スティラーは「すでに買い手は極めて少ない。独創的なアイデアや既存のIPに依存しない作品は、主要スタジオやネットワークで制作するのが非常に困難だ」と投稿した。その上で、「選択肢の減少は、新しい声や多様な視点を持つ作品の機会をさらに奪うことになる。これは何年も前から課題だったが、合併によりさらに悪化する」と続けた。
「すでに買い手は極めて少ない。独創的なアイデアや既存のIPに依存しない作品は、主要スタジオやネットワークで制作するのが非常に困難だ。選択肢の減少は、新しい声や多様な視点を持つ作品の機会をさらに奪うことになる。これは何年も前から課題だったが、合併によりさらに悪化する」
— ベン・スティラー (@BenStiller) 2026年4月23日
スティラーの発言は、同じく俳優のマーク・ラファロが自身のシリーズ「アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」の制作過程の困難さについて語ったことに対する返信だった。ラファロは「HBOだけがこの作品を制作する意思があった。非常に難しい素材だった」と述べた。また、このやり取りは、上院議員エリザベス・ウォーレンがWBDとパラマウントの合併について投稿した動画に対する返信でもあった。
ラファロは「この作品はエミー賞とゴールデングローブ賞を受賞したが、たとえ1つのストリーミングサービスが排除され、2つのサービスが統合されていたら、この作品は実現不可能だった」と指摘した。
合併承認と反対の声
4月23日にはWBDの株主が1,100億ドル規模の合併案を承認した。CEOのデイビッド・ザスラフは声明で「過去4年間で、我々はワーナーブラザース・ディスカバリーを変革し、業界のリーダーに返り咲かせた。本日の株主承認は、この歴史的な取引を完了するための重要なマイルストーンだ。株主に卓越した価値をもたらす」と述べた。
一方で、株主はザスラフの合併に関連する8億8,700万ドルの「ゴールデンパラシュート」(退職金)を否決した。ただし、この投票は法的拘束力を持たない。
業界団体が合併阻止を求める声明
同日、Future Film Coalitionを中心とする業界団体は共同声明を発表し、株主の反対票が「亀裂の兆し」であると指摘した。声明では「トップスター、業界関係者、政治家、そして一般市民が声を上げている。パラマウントとWBDの合併は阻止されなければならない」と述べた。
この声明には4,200以上の署名が集まっており、州司法長官やワシントンの意思決定者に対し、合併阻止を求めている。