ロウシュ、日産フロンティアPRO-4Xの100%リコールを発表
米国の自動車チューナー「ロウシュ」は、日産と提携したフロンティアPRO-4Xモデル1,217台に対し、100%のリコールを発表した。その原因は、わずか10セント程度のコッターピンの不足にあるという。
ステアリング故障のリスク、重大な安全性問題に
コッターピンはサスペンションを固定する重要部品で、これが欠けているとステアリングシステムが完全に故障する可能性がある。米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)への提出書類によると、対象車両のすべてにこの問題が確認された。
具体的には、OEM部品番号08921-3202Aのコッターピンが不足しており、これによりタイロッドエンドやアッパーコントロールアームが外れる危険性がある。これらはステアリングに直結する重要部品であり、故障すれば重大な事故につながりかねない。
実際のトラブル事例も報告
リコール文書には、実際に部品が外れた事例が複数記録されている。走行距離わずか264マイルの車両や、約1,500マイルの車両でトラブルが発生していたことが明らかになった。ただし、ロウシュは事故やけがの発生について言及していない。
ロウシュの主張とシステムの不備
ロウシュは、問題の原因を「作業員が作業指示書から逸脱した」と説明している。しかし、わずか10セントの部品すら見落とすような作業工程は、もはや作業員個人のミスではなく、システム全体の不備といえる。
さらに、ロウシュ自身も「トルクの確認に必要な文書が不十分だった」と認めており、品質管理体制の甘さが浮き彫りとなっている。
所有者への指示:「運転を停止せよ」
ロウシュは現在、対象車両の所有者に対し、修理が完了するまで「運転を控える」よう強く要請している。修理内容は単純で、コッターピンを追加すればよいという。しかし、ブランドイメージの回復にはさらなる対策が必要だろう。
日産との提携で注目を集めたフロンティアPRO-4Xだが、このリコールにより、その信頼性に大きな傷がつくこととなった。