メーン州のジャネット・ミルズ知事は13日、米国上院議員選挙への出馬を取りやめると発表した。ミルズ知事は共和党のスーザン・コリンズ上院議員(1997年から議席を維持)の後任として、民主党主流派から最有力候補と目されていたが、進歩派のグラハム・プラットナー候補に支持率で大きく後れを取っていた。

ミルズ知事は声明で、選挙戦からの撤退は資金不足が理由だと説明した。「情熱と経験、そして闘志はあるが、残念ながら現代の選挙戦に必要な資金が不足している。そのため、米国上院議員選挙への出馬を断念するという非常に厳しい決断を下した」と述べた。

ミルズ知事は昨年後半に選挙戦への参入が遅れたため、資金集めが思うように進まず、ワシントンでメーン州を代表する意欲に疑問が呈されていた。2026年の第1四半期にミルズ陣営はわずか270万ドルを調達したに過ぎず、党の支援を受けた候補としては期待外れの金額だった。同期間にプラットナー陣営は460万ドルを集め、ミルズ知事を上回った。

ミルズ知事の撤退は民主党にとって大きな痛手だ。メーン州内での人気低下だけでなく、党の主流派への支持減少も示している。ニューヨークのチャック・シューマー上院議員(民主党院内総務)は、長年にわたり党の上院議員候補をほぼ独占的に選定してきたが、その影響力が揺らいでいる。中西部のアイオワ、ミシガン、ミネソタ州でも、シューマー氏が推す候補が予備選挙で苦戦を強いられている。

また、この選挙戦は世代間の議論も巻き起こしている。メーン州の議席をめぐる争いは、米国を代表する議員にどの世代がふさわしいかという問いを投げかけている。41歳のプラットナー候補は海兵隊・陸軍の退役軍人で、現在は牡蠣養殖業を営む。一方、1980年代からメーン州を代表してきたミルズ知事は78歳だ。