ハリウッドスターの発言が物議を醸すケースが後を絶たない。最近では、アカデミー賞受賞女優で「ウォーク・ザ・ライン」の主演でも知られるリース・ウィザースプーンが、AIに関する発言で再び注目を集めている。

先週投稿したInstagram動画で、ウィザースプーンは女性たちにAIについて学ぶことを呼びかけた。動画は自宅のキッチンで撮影されたもので、最近のブッククラブの集まりで「AIを使っていない」と答えたメンバーが多かったことに触れ、「女性の仕事がAIによって自動化される可能性が高い」という統計データ(出典は不明)を紹介した。

動画内で彼女は「技術について少しでも理解を深めておかないと、置いていかれてしまう」と述べ、AI学習の重要性を強調。3000万人以上のフォロワーを持つ彼女の発言は大きな影響力を持ち、多くの反応を呼んだ。

AI業界への批判も相次ぐ

しかし、その投稿には多くの批判も寄せられた。AI業界が環境に与える負荷や、データセンターの膨大な電力消費、AIモデルに組み込まれるバイアスなど、技術の負の側面を無視しているとの指摘が相次いだ。中には「AI業界の宣伝をしているのでは」との声も上がり、非難が集中した。

これに対しウィザースプーンは月曜日に再び動画を投稿し、自身が誰からも報酬を受けていないことを明言。その上で「AIは既に私たちの生活に浸透しており、Instagramにも使われている」と述べ、AI技術の普及を認めた上で、学習の必要性を訴えた。

ハリウッドにおけるAIへの警戒感

ハリウッドでは、AI技術がクリエイターの仕事を奪うのではないかという不安が広がっている。アニメーションやアバター、動画編集など、AIが制作現場に浸透しつつあり、多くの職が脅かされているのだ。ベン・アフレックが設立したAI企業「InterPositive」がNetflixに買収された例もある一方で、AI技術の発展がファシズムの到来を招くのではないかとの懸念も根強い。

ウィザースプーンの発言は、AI技術の普及とそのリスクについて改めて議論を呼び起こすきっかけとなった。果たして彼女の主張は的を射ているのか、それともAI業界の問題点を軽視した発言だったのか。今後の動向が注目される。