ポンクルの新作に再びハマってしまった。ヴァンパイアサバイバーズは、振り返れば「稲妻を瓶に閉じ込めたような」ゲームだった。しかし今作、『ヴァンパイアクロウラーズ:ザ・ターボワイルドカード』は、原点とは異なる魅力で中毒性と満足感を与えてくれる。

原題の要素を踏襲しつつも、 Wizardryシリーズに代表される一人称ダンジョンRPGの影響を受けた本作は、巧妙なゲームデザインでプレイヤーを魅了する。ヴァンパイアサバイバーズ同様、ストーリーは存在しないが、ステージは「マッドフォレスト」や「ティニーブリッジ」など、原作の舞台をモチーフに構築されている。

また、原作に登場したアントニオやパスクアリーナなどのキャラクターは、カードとして「雇用」でき、開始時のデッキ編成に影響を与える。ステージを選択すると、敵との遭遇、永続的なマナ増加をもたらすタブレット、カードの進化を引き起こす宝石を与える宝箱、強敵との遭遇、全カードで攻撃可能な移動敵、松明の破壊によるコイン・食料・レリックの獲得など、多様な要素が待ち受ける。

フロアのボスを倒すと、宝箱と共にシャベルが出現し、それを使って次のフロアへと掘り進む。ダンジョンの全フロアを生き延びると、レッドデスが現れ、プレイは終了する。その後、村のハブに戻り、アンロックした要素の確認や、コインを使った永続的なアップグレード(レベルアップ時のリロール回数増加や自動回復量の向上など)が可能だ。

ヴァンパイアクロウラーズの真骨頂は、ヴァンパイアサバイバーズのスピード感と武器パッシブの組み合わせを維持しつつ、デッキビルディング型ローグライク特有の戦略性を取り入れた点にある。さらに、 Wizardry風のダンジョン攻略のように、進むべき道を慎重に選択する必要があり、その組み合わせが絶妙なゲーム体験を生み出している。

ダンジョンクライミングの操作性も優秀で、右スティックによる視点の回転と左スティックによる移動(オプションでオフ可)が採用されている。マップは必須で、宝箱が道から外れていたり、敵が見えない角に潜んでいたり、ミニボスか通常の敵か判別がつかない場合もあるため、常にマップを確認する必要がある。

出典: Siliconera