メディア大手のワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)は第1四半期決算を発表し、ストリーミング事業の成長が目立った。同社のストリーミング部門の収益は前年同期比9%増の29億ドルに達し、黒字は29%拡大して4億3800万ドルとなった。これは、広告付きプランの加入者増加とHBO Maxの国際展開が牽引した。
一方で、全社の純損失は29億2000万ドルに拡大。前年同期の26億3000万ドルから悪化した。この要因として、のれん代や再編費用などの「税引前の取得関連償却費」13億ドルが含まれている。また、Netflixとの契約解除に伴う28億ドルの違約金(パラマウント・スカイダンスへの返還条件付き)も影響した。
コンテンツ事業は収益が35%増の31億3000万ドル、黒字は156%増の7億7500万ドルに成長。テレビや劇場の収益が増加し、HBO Maxの国際展開も貢献した。しかし、ゲーム部門はライブラリー収益の減少で30%の収益減を記録した。
1400万人超のサブスクライバー数を達成
WBDはNetflixやDisneyと同様に、四半期ごとのサブスクライバー数の公表を取りやめているが、今四半期に1400万人を超える加入者数を達成したことを明らかにした。年末までに1億5000万人超に達する見通しだ。
パラマウントとの1100億ドル合併、9月までの完了を目指す
WBDは総額1100億ドル規模のパラマウントとの合併について、株主総会で承認を得た。現在、規制当局による審査が進行中で、英国当局は公聴会の受付を終了。米国でも司法省によるハート・スコット・ロディノ法に基づく審査が完了し、今後は州レベルの規制当局によるレビューが行われる。カリフォルニア州司法長官ロブ・ボンタ氏が率いる州当局者グループも合併の是非を検討中だ。
WBDの株価は決算発表後、時間外取引で0.6%下落した。しかし、ストリーミング事業の成長や合併の進展により、長期的な見通しは明るいとの見方もある。