米国の法律界で物議を醸したテッド・トークの余波が続いている。元司法省次官のニール・カトヤル氏が行った発言に対し、最高裁判事、最高裁関係者、法律教授、法学生などから多数の意見が寄せられている。

カトヤル氏の発言は「完全な失態」との一致した評価

通常、カトヤル氏の発言に対しては賛否が分かれるが、今回のテッド・トークに関しては「完全な失態」との評価で一致している。その中でも特に注目を集めたのが、カトヤル氏によるマイケル・マコーネル連邦巡回裁判官への批判だった。

カトヤル氏は、マコーネル氏がワシントン・ポストのジェイソン・ウィリック記者に圧力をかけ、自身に最高裁での弁論を勧める記事を執筆させたと主張した。しかし、この主張に対しウィリック記者は反論を発表した。

カトヤル氏の主張の矛盾点

カトヤル氏はテッド・トークで次のように述べた:「その弁論の3週間前、チームの一人が自分を排除して弁論を行おうと画策していた。ロビー活動を行い、電話をかけまくっていた。弁論のわずか数日前、約2週間前にワシントン・ポストが社説を発表した。『戦略的ミス』という見出しだった。朝食を食べながら読んだよ」

しかし、ウィリック記者はこれに対し、以下のように反論した:「カトヤル氏はまだその社説に対して恨みを抱いているようだが、テッド・トークでマコーネル氏を中傷する場として利用したのは事実だ。私がマコーネル氏から圧力をかけられたという主張は完全に事実無根だ」

ウィリック記者はさらに、マコーネル氏が社説執筆を依頼したというカトヤル氏の主張を否定し、自身が社説を執筆した理由を説明した。

「私はその関税事件が裁判を経て最高裁に至る過程を綿密に取材していた。ワシントンの法律関係者の間では、最高裁弁論の計画が公然の秘密だった。同僚と議論した結果、アメリカの権力分立にとって重要なこの事件の法的戦略について、国民に知らせることが公益に資すると判断した」と述べた。

カトヤル氏の発言の真意は?

カトヤル氏のテッド・トークは、 Burning Man(ネバダ州で開催される芸術祭)で行われたことでも話題となったが、その内容は法律界に大きな波紋を広げている。カトヤル氏の主張が事実に基づいていないとの指摘が相次ぐ中、法律専門家の間ではさらなる議論が巻き起こっている。

出典: Reason