温室効果ガス基準策定団体に対する内部告発

世界中の企業が温室効果ガス排出量を測定する際の基準を定める非営利団体「GHGプロトコル」に対し、内部告発者が深刻な問題を指摘する報告書を発表した。同団体は「秘密主義的で産業界寄りのイデオロギーに偏っている」とされ、科学的責任が後退していると批判されている。

ペンシルベニア大学クラインマン・エネルギー政策センターの経済学者兼弁護士ダニー・カレンワード氏がまとめた報告書によると、GHGプロトコルの問題は「システム的」なものであり、責任体制が形骸化しているという。カレンワード氏は同団体の独立基準委員会のメンバーでもあるが、機密保持契約により具体的な内部情報を公表できないため、公開情報に基づいて報告書を作成した。

報告書では、非営利団体の代表が委員会に参加できない構造的な問題が指摘されており、科学者メンバーがビジネス界からの圧力にさらされている実態が浮き彫りになった。同団体は科学的中立性を最優先事項としているが、実際には科学者がビジネス界の利害関係者と対峙する場面が多いという。

科学的信頼性と実行可能性のジレンマ

GHGプロトコルは長年にわたり、企業が実際の排出量よりも良好な数値を示す「見せかけの環境対策」を可能にしているとの批判を受けてきた。しかし、科学的に堅牢で実行可能な基準を策定することは容易ではない。同団体は数年にわたるプロセスを経て科学的信頼性を高めようとしてきたが、今回の報告書はその取り組みが不十分であることを示唆している。

トランプ政権の再生可能エネルギー許認可遅延、司法により阻止

米国の連邦裁判所が、トランプ政権による風力・太陽光発電の許認可遅延を事実上終了させる判決を下した。火曜日にマサチューセッツ州連邦地方裁判所のデニス・キャスパー判事は、再生可能エネルギーの許認可手続きの遅延を終了する命令を出し、同政権が行政手続法に違反しているとの主張を認めた。

同判決は、トランプ政権が連邦の再生可能エネルギー許認可を停滞させるために用いてきた主要な手法に「致命的な打撃」を与える可能性があると専門家は指摘する。地域の業界団体は、政権が許認可プロセスを意図的に遅らせていると主張していた。

GEバーノバ、北米初の小型モジュール炉プロジェクトが2030年に完成へ

北米初の小型モジュール炉(SMR)建設プロジェクトで、GEバーノバ・日立ニュークリアエナジーが先頭を走っている。同社と日立の合弁事業による300メガワット級沸騰水型原子炉「BWRX-300」の世界初導入プロジェクトが、カナダのオンタリオ州ダーリントン発電所で進行中だ。GEバーノバの政府関係・政策担当責任者ロジャー・マルテラ氏によると、プロジェクトは38%完了しており、2030年の運転開始を目指している。