米国の研究者ビザ更新手続きが厳格化され、外国人研究者の米国留学や研究活動に大きな影響を及ぼしている。特に、インド出身の若手研究者の間で、米国への進学や研究の断念が相次いでいる。
インドから米国に渡ったある博士課程の研究者は、米国が研究者にとって最も魅力的な国の一つであると考えていた。彼女は米国で博士号取得を目指し、卒業後には米国内でポストドクターの職も内定していた。しかし、ビザ更新手続きの厳格化により、計画は大きく狂うこととなった。
彼女に課せられた新たな審査プロセスの一つが、ソーシャルメディアの公開プロフィールを米国政府に提出することだった。この手続きにより、彼女はインドに一時帰国中に研究活動を中断せざるを得なくなり、博士号取得に向けた重要な時期に2か月間も研究室を離れることになった。
このような事態は、彼女一人に限った話ではない。米国の研究機関では、外国人研究者の獲得競争が激化する一方で、ビザ更新のハードルが高まり、多くの研究者が米国への進学や研究を諦めるケースが増えている。
特に、科学技術分野における米国のリーダーシップを支えてきた外国人研究者の流出は、同国の研究力低下につながる可能性があると専門家は指摘する。米国の研究機関にとって、優秀な外国人研究者の確保は今後ますます困難になることが予想される。
出典:
STAT News